【出る順 宅建士 合格テキスト】って、理解のために多くのページを使っているって本当ですか?
詳しい説明や、イラストや図表も多く使われていますか?
あと、暗記しやすいように整理されていたり、法改正に対応していますか?
要するに、、このテキストを使って宅建に合格できますか?
具体的に教えて、詳しい人!
こういった疑問にお答えします。
本記事の内容
- 元教材制作者の筆者が「出る順 宅建士 合格テキスト」3冊の教材評価を行っています。
(「①権利関係」テキスト,「②宅建業法」テキスト,「③法令上の制限・税・その他」テキスト) - 独自の10個の評価項目を用いて徹底評価し、点数づけしています。
(「出題頻度」「暗記箇所の整理」「論点の理解しやすさ」など) - 本記事を読むことで、変な教材に手を出して無駄な時間とお金を使うこともなくなります。
記事の信頼性
この記事を書いた人
CFP ®資格認定者 / 1級FP技能士 / 宅地建物取引士 / 第二種 情報処理技術者 / 日商簿記 等
教材制作会社に6年間 勤務
eラーニング・企業内研修用の「教材制作」「教材評価」の業務に携わる.
業務経験からFP・宅建の学習用教材を評価し,マニアックに解説しています.
この記事を読むことで、勉強開始までの「教材選択の時間ロス」をはぶき、効率よく学習を進めていだきたくことができます。
5分で読めるので、この教材の評価が知りたい方は、最後まで読んでみてください。
「出る順 宅建士 合格テキスト」の商品説明
- 本テキストは、「基本テキスト」(教科書・参考書・テキスト)の位置づけです。
- 学習対象者は、「初学者」から「リベンジ組」まで使えます。
- 本テキストを読んだ第一印象は、「多くのページを使って丁寧に解説し」かつ「内容が正確」であるということです。
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徹底レビュー
もくじ
評判のいい「出る順 宅建士 合格テキスト」2025年度版【レビュー】
結論は、分野別に丁寧に かつ 正確に理解したい方は「買い」です。
本テキストの「メリット」、「デメリット」、「評価点」を見ていきましょう。
▼メリット
- 理解のために多くのページを使い、論点の趣旨・目的、イラスト・図表、条文、詳細な解説が盛り込まれています。
(「①権利関係」「②宅建業法」「③法令上の制限・税・その他」の3分冊で構成されている) - 暗記箇所が整理されています。
- 出題頻度の高い論点、過去に出題された箇所がアイコン表示でわかります。
- 細かい論点の法改正にまで対応しており、改正情報がアイコン表示でわかります。
▼ややデメリット
本テキストは分野ごとにテキストが発売されていることで(「①権利」「②業法」「③法令上・税」)、ページ総数が「1165」ページと多いです。
※ただし「詳細説明型」のテキストでは、「理解するための文章」「理解するためのイラストや図表」を」入れると、ページ数はかさむのは必然的であり、ページ総数と理解のしやすさは相反関係にあります。
▼本テキストのタイプ
本「出る順 宅建士 合格テキスト」のタイプは、「詳細説明」型になります。
(宅建の基本テキストの中でも「詳細説明型」の最たるテキストであり、分野別(①権利,②業法,③法令上・税)にテキストが販売されています)
(スマホの方は、ピンチイン・ピンチアウトにて拡大・縮小ができます)
▼評価点は「46点/50点」です
当サイトは、独自の「評価項目」を用いて、本テキストを「評価点」をつけて評価しています。
※40点以上は高得点です。
・「評価項目」は、10項目です。
・「評価点」は、「評価項目」ごとに5点、全体で50点満点(10項目×5点)としています。
評価項目と評価点
カテゴリ | 評価項目 | 評価点 (各5点) |
---|---|---|
内容面 | ①出題頻度A,B,Cランクの内容が 網羅されているか?(網羅性) | 5 |
②暗記箇所が 整理されているか? | 5 |
|
③論点が理解しやすいか? | 5 |
|
④法改正に対応しているか? | 5 |
|
⑤テキストの途中に問題が 挟まれていないか? | 4 |
|
外観面 | ⑥ページ総数が多すぎないか? | 3 |
⑦ページの縦分割がないか? (1ページが縦1列か) | 4 |
|
⑧理解を助けるイラストや図表が 適度に含まれているか? | 5 |
|
⑨カラフル過ぎないか? | 5 |
|
差別化要素 | ⑩テキスト独自の差別化要素 | 5 |
合計点数 | 46/50 |
※評価項目ごとの評価点・評価基準は当サイトの独自のものです。
定期的に調整していますので評価点が変わる場合がありますのでご注意ください。
※また、評価点は人によって感じ方が異なります。
その場合は,点数よりも評価内容を参考になさってください。
以下に、理由・根拠を詳しく解説します。
出る順 宅建士 合格テキスト 2025年度版【徹底レビュー】
理由・根拠を詳しく、以下の「評価項目」を用いて点数をつけて評価していきます。
- 「評価項目」は、10項目です。
- 「評価点」は、「評価項目」ごとに5点、全体で50点満点(10項目×5点)としています。
- 出題頻度 A、B、Cランクの内容が網羅されているか?(網羅性)
- 暗記箇所が整理されているか?
- 論点が理解しやすいか?
- 法改正に対応しているか?
- テキストの途中に問題が挟まれていないか?
- ページ総数が多すぎないか?
- ページの縦分割がないか(1ページが縦1列か)?
- 理解を助ける挿し絵(イラスト)や図表が適度に含まれているか?
- カラフル過ぎないか?
- テキスト独自の差別化要素
▼「内容面」
▼「外観面」
▼「差別化要素」
①出題頻度 A、B、Cランクの内容が網羅されているか?(網羅性)
すべて網羅しています。→ 5点
根拠
■「科目」ごとの「出題頻度 A,B,Cランク」の網羅性は、下表のとおりです。
「出題頻度A,B,Cランク」の網羅性
科 目 | 「出題頻度A,B,Cランク」の網羅性 |
---|---|
宅建業法 | 15/15論点の「A,B,Cランク」網羅 |
民 法 | 23/24論点 の「A,B,Cランク」網羅 |
法令上の制限 | 6/6論点 の「A,B,Cランク」網羅 |
税・その他 | 9/10論点 の「A,B,Cランク」網羅 |
53/55論点 網羅 |
※宅建の試験範囲をもとに、12年分の過去問を確認し「出題頻度」のランク付けを行いました。
「出題頻度 A,B,Cランク」とは?
- Aランクは、毎年出題される出題頻度が高い論点であり、必至で覚えなければならない知識です。
- Bランクは、2年に1度程度のペースで出題される論点で、こちらも2番目に優先して覚えなければならない知識です。
- Cランクは、5年に一度程度のペースで出題される論点で、余裕があったら覚えたい知識です。
- Pランクは、10年に一度程度のペースで出題される論点で、あまり時間を割かないほうがいい知識です。
■詳細な「論点別」の「出題頻度 A,B,Cランク」の網羅性は、下表になります。
(※スマホの方は、ピンチイン・ピンチアウトにて、拡大・縮小ができます)
論 点 | 出題頻度 (A:高,B:中,C:低) | 出る順 宅建士 合格テキスト 2025年度版 LEC 網羅性(〇/△/なし) |
---|---|---|
■宅建業法 |
||
1.宅地建物取引業 | A | 〇 |
2.免許 | A | 〇 |
3.宅地建物取引士 | A | 〇 |
4.事務所の設置 | A | 〇 |
5.営業保証金 | A | 〇 |
6.保証協会 (弁済業務保証金) | A | 〇 |
7.広告や契約の注意事項 | A | 〇 |
8.業務における諸規定 (守秘義務,手付貸与の禁止等) | A | 〇 |
9.媒介代理契約の規制 | A | 〇 |
10.35条 重要事項説明 | A | 〇 |
11.37条書面(契約書) | A | 〇 |
12.自ら売主の制限 (8種規制) | A | 〇 |
13.報酬額の規制 | A | 〇 |
14.監督処分と罰則 | A (罰則はC) | 〇 |
15.住宅瑕疵担保履行法 | A | 〇 |
■民法(権利関係) |
||
1.制限行為能力者 | B (被保佐人, 被補助人はC) | 〇 |
2.意思表示 | A (心裡留保はC) | 〇 |
3.代理 | A (表見代理はP) | 〇 |
4.時効 | B | 〇 |
5.物権変動・対抗問題 | A | 〇 |
6.相隣関係 | P | 〇 (ありP410) |
7.共有 | P | 〇 |
8.抵当権 | A (根抵当権はP) | 〇 |
9.その他の担保権 | P (地役権,留置権, 先取特権,質権はP) | 〇 (地役権P407, 留置権P412, 先取特権P413, 質権P414) |
10.保証・連帯保証 | C | 〇 |
11.連帯債務 | C | 〇 |
12.債権譲渡 | C | 〇 |
13.債務不履行 | A | 〇 |
14.弁済・相殺 | P | 〇 (弁済ありP133, 相殺ありP399) |
15.契約不適合責任 | A | 〇 |
16.賃貸借契約 | A (賃借権の譲渡・転貸) | 〇 |
17.借地借家法 (借地権) | A (裁判所の許可はC, 建物の再築はP) | 〇 |
18.借地借家法 (借家権) | A (借地上の建物の 賃借権はC) | 〇 |
19.その他の契約 | C (使用貸借, 請負,贈与) | 〇 (使用貸借P422, 請負P379, 委任P385, 贈与P420) |
20.事務管理 | C | なし (頻度[低]で問題なし) |
21.不法行為 | B (共同不法行為はC) | 〇 (ありP367) |
22.相続 | A (欠格・廃除はC, 遺留分はC) | 〇 (ありP153) |
23.不動産登記法 | A (合筆・分筆はP) | 〇 (ありP195) |
24.区分所有法 | A | 〇 (ありP281) |
■法令上の制限 |
||
1.都市計画法 | A (地区計画はC) | 〇 |
2.建築基準法 | A | 〇 |
3.国土利用計画法 | A (事前届け出はP) | 〇 |
4.農地法 | A | 〇 |
5.土地区画整理法 | A | 〇 |
6.盛土規制法 | A (監督処分, 災害防止措置はC) | 〇 |
■税・その他 |
||
1.不動産取得税 固定資産税 | A | 〇 |
2.所得税 | C | 〇 |
3.印紙税 | A | 〇 |
4.登録免許税 | A | 〇 |
5.相続税贈与税 | P | △ (相続税なし, 贈与税ありP357 頻度[低]で問題なし) |
6.不動産鑑定評価基準 | A | 〇 |
7.地価公示法 | A | 〇 |
8.住宅金融支援機構法 | A | 〇 |
9.景品表示法 公正競争規約 | A | 〇 |
10.土地建物 | A | 〇 |
論点数 計 | 55 | 53 (〇は1、△は0.5 小数点は切上で集計) |
評価点: コメント: | 5点/5点中 A,B,Cランクを網羅 |
本テキストは、ほぼすべての論点が載っていますので、辞書的な使い方もできますし、過去問などから調べてテキストに書き込む手間も減らせます。
②暗記箇所が整理されているか?
整理されています。→ 5点
理由:
- 「似たような論点を比較しながらまとめて」おり暗記しやすい
- 「(1つの論点の中の)複数の知識を表形式で整理して」おり暗記しやすい
根拠:
■①「似たような論点を比較しながらまとめて」おり暗記しやすい
▼権利関係「意思表示のポイント」(P37)
意思表示は似た論点で混乱してしまいがちですが、比較しながらまとめており暗記しやすいです。
▼宅建業法「変更の届出」と「変更の登録」の比較(P95)
次は宅建業法の似た論点(知識)の代表格ですが、しっかり比較しながらまとめられています。
・宅建業法の「変更の届出」と「変更の登録」
・宅建業法の「免許換え」と「登録の移転」
・宅建業法の「廃業等の届出」と「死亡等の届出」
■②「表形式で内容を分けて整理して」おり暗記しやすい
▼法令上の制限「開発許可の例外」(P73)にて
「開発許可の例外」について、市街化調整区域内では規模が小さいという理由で開発許可が不要となることはなく、また市街化区域内では農林漁業用建築物を建築する開発行為であっても開発許可が必要となります。このように開発許可のの要否が分かれ、複雑なため文章で説明されても理解が難しいです。
こちらも同じ論点の中の複数の知識を覚えるには表形式でまとめて覚えるのが効率よく、次のように表形式に整理されていることで暗記がしやすいです。
▼法令上の制限「建築確認の要否」(P180)
建築基準法の「建築確認の要否」は、文章で説明されても整理しずらいです。
表形式で「特殊建築物」「大規模建築物」「都市計画区域等」「防火地域等」を分けて説明しており、整理して暗記しやすいです。
暗記は、次のように整理されていると覚えやすくなります。
・「似たような論点を比較しながらまとめている」こと
・「複数の知識を表形式で整理している」こと
③論点が理解しやすいか?
論点が理解しやすいです。→ 5点
理由:
権利関係「4章.代理」(P73~77)を例に検証しましたが、「①学習のポイントの確認」「②学習目標の提示」「③法律の定義と要件の説明」「④重要条文の確認」「⑤合格ステップによるまとめ」の順で説明を行うことにより、論点が理解しやすくなっています。
根拠:
■検証1:権利関係「4章.代理」(P73~77)を例に検証してみます。
- 「学習のポイント」の確認
「学習のポイント」が章単位に用意されています。過去の本試験での出題傾向や、重要な論点を確認することができます。また、民法を解くうえでどのような解き方を押さえればいいのか、例えば事例形式で出題されることが多いことや、解き方のポイントについても確認することができます。 - 学習目標の提示
学習者は「ここでは何を勉強するのか?」という学習目標を確認することができ、学習目的をもって学習に望むことができます。また、合格への着眼点も確認することができます。 - 法律の「定義」と「要件」の説明
・法律の「定義」として、代理の基本構造を見せながら「本人に代わって、代理人が交渉して本人のために相手方と契約を結ぶことを代理という」、これを代理として定義している説明を行っています。
・法律の「要件」として、「①代理人に代理権があること、②代理人が相手方に『自分は本人の代理人である』ことを示すこと(顕名)、③代理行為が行われること」、という3点の要件を満たす必要があると、要件を説明しています。 - 「重要条文」の確認
この論点(代理)の法律知識のよりどころとなる「重要条文」を掲載しており、正確に「代理」の条文を確認することができます。 - 「合格ステップ」によるまとめ
論点のまとめとして、代理の要件を「合格ステップ」にて整理しており、学習者が理解しやすく、また暗記もしやすいつくりになっています。
1.「学習のポイント」の確認
「学習のポイント」が章単位に用意されています。過去の本試験での出題傾向や、重要な論点を確認することができます。
また、民法を解くうえでどのような解き方を押さえればいいのか、例えば事例形式で出題されることが多いことや、解き方のポイントについても確認することができます。
2.学習目標の提示
学習者は「ここでは何を勉強するのか?」という学習目標を確認することができ、学習目的をもって学習に望むことができます。
また、合格への着眼点も確認することができます。
3.法律の「定義」と「要件」の説明
・法律の「定義」として、代理の基本構造を見せながら「本人に代わって、代理人が交渉して本人のために相手方と契約を結ぶことを代理という」、これを代理として定義している説明を行っています。
・法律の「要件」として、「①代理人に代理権があること、②代理人が相手方に『自分は本人の代理人である』ことを示すこと(顕名)、③代理行為が行われること」、という3点の要件を満たす必要があると、要件を説明しています。
4.「重要条文」の確認
この論点(代理)の法律知識のよりどころとなる「重要条文」を掲載しており、正確に「代理」の条文を確認することができます。
5.「合格ステップ」によるまとめ
論点のまとめとして、代理の要件を「合格ステップ」にて整理しており、学習者が理解しやすく、また暗記もしやすいつくりになっています。
民法の特に「代理」「錯誤(意思表示)」「時効」「物権変動(対抗問題)」では、理論的な概念が積み重なっており理解に時間がかかります。
このテキストの「代理」では「①学習のポイントの確認」「②学習目標の提示」「③法律の定義と要件の説明」「④重要条文の確認」「⑤合格ステップによるまとめ」の順で説明を行っており論点が理解しやすいです。
理解のしやすさは、全体の概略(「①学習のポイントの確認」「②学習目標の提示」)を読んだうえで、各論の解説(類型ごとの「③法律の定義と要件の説明」「④重要条文の確認」)に進み、最後に横断整理する(「⑤合格ステップによるまとめ」)ことで、論点が理解しやすくなります。
■検証2:法令上の制限「開発許可を受けた開発区域内における建築規制」(P87)
「工事完了の公告」の前後で変わる建築規制を、分けて図解で説明しており、論点が理解しやすいです。
④法改正に対応しているか?
細かい論点の法改正にまで対応しています。→ 5点
根拠:
以下のように、法改正に対応しています。
■宅建業法の法改正
▼建物状況調査
次の書面を交付する際、建物状況調査の説明や記載が必要となりました。
- 重要事項説明書(35条書面)
既存建物について、「建物状況調査(実施後1年を経過していないものに限る。鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造の共同住宅等についてては2年を経過していないもの)を実施しているかどうか、およびこれを実施している場合、その結果の概要」が重要説明事項となった。 - 媒介契約締結時の交付書面
標準媒介契約約款を採用して既存住宅の売買の媒介契約を締結した場合、建物状況調査をする者のあっせんを「無」とするときは、媒介契約書面にその理由を記載する必要がある。
重要事項説明書(35条書面)
媒介契約締結時の交付書面
■権利関係の法改正
▼相続登記の義務化
相続登記の申請が義務化しました。
所有権の登記名義人について相続の開始があり、所有権を取得した者は、自己のために相続があったことを知り、かつ当該所有権を取得したことを知った日から3年以内に所有権移転登記をしなければならない(相続人に対する遺贈も同様)。
■法令上の制限の法改正
▼「盛土規制法」
旧法の「宅地造成規正法」から、「盛土規制法」に改正となりました。
旧法と同様に災害防止を目的とした法律です。
ほかにもありますが、法改正に対応しています。
法改正は試験で毎年狙われますので、対応していると安心感があります。
⑤テキストの途中に問題が挟まれていないか?
テキストの途中に問題が挟まれています。→ 4点
本テキストは、途中に「1問1答」の問題が含まれているため、4点としました。
※ただし、受験生の学習スタイルに合わせて、 事後テストの力試しの置づけとして解きたい場合は、デメリットにならないです。
根拠:
以下のイメージをご確認ください。
テキストを学習しているときと、問題を解くときは、頭の使う部分が異なるため、テキストの途中に問題が挟まれていると、インプットからアウトプットの切り替えが必要になり「理解・暗記の学習ペース」が乱されてしまう。(参考、テキストによっては、本文の途中に「1問1答」や「複数問」の問題が含まれているものがある)
できれば、テキストと演習問題は、本自体を物理的に分けて学習したい。
⑥ページ総数が多すぎないか?
やや多いです。→ 3点
根拠
科目と実質のページ数は、下表のとおりです。
科 目 | 実質ページ数 | |
---|---|---|
「1.権利関係」テキスト | 11~430=420 | |
「2.宅建業法」テキスト | 11~305=295 | |
「3.法令上の制限 税・その他」テキスト | 法令上の制限 | 21~283=263 |
税・その他 | 287~473=187 | |
計 1165 ページ |
・ここの評価項目は、ページ総数に着目した評価項目ですので3点とさせていただきました。
・宅建の標準的なテキストは「600ページ」程度ですが、本テキストは分野ごとにテキストが発売されていることで「1165」ページあります(「①権利」「②業法」「③法令上・税」)。本テキストは、宅建の基本テキストの中でも「詳細説明型」の最たるテキストです。
※ただし、わかりやすいテキストとは「論点の詳しい説明」「法律の正確な条文」(一部「マイナー論点」含む)が載っており、特に民法の理解を進めるうえでは効果的でメリットになります(急がば回れ)。
「バランス型」(オールインワンタイプ)のテキストは、論点の説明が不十分なものもあり、理解できないまま暗記ゴリ押しに頼ることがあります。
ページ総数と理解のしやすさ(詳しい説明)は、メリット・デメリットが相反関係(トレードオフ)にあることをご理解ください。
⑦ページの縦分割がないか(1ページが縦1列か)?
1ページのレイアウトが縦2列のに分割されているページがあります(ただし最小限です)。→ 4点
下のイメージのように、1ページが分割されているため4点としました。
※ただし、分割されているページ左側に「プラスアルファ」「講師からのアドバイス」欄があり、補足事項やアドバイスを受けたい受験生の方はデメリットになりません。
根拠
ページの縦分割がある
人は、上から下へ、左から右へ 文字を読むため、1ページが縦1列のレイアウトだと読みやすいです。
テキストによっては、1ページが縦2列、縦3列に分割されているものもあり、学習の集中が乱されてしまいます。
できれば、ページの縦分割がないほうが読みやすいです。
⑧理解を助けるイラストや図表が適度に含まれているか?
「イラスト」や「図表」が適度に含まれています。→ 5点
根拠
以下のように、理解を助ける「イラスト」や「図表」が適度に含まれています。
▼イラスト
- 権利関係「法廷地上権・一括競売」(P237)
- 権利関係「建物区分所有法の全体構造」(P283)
権利関係「法廷地上権・一括競売」
権利関係「建物区分所有法の全体構造」
▼図表
- 宅建業法 事務所に必要なもの「5点セット」(P30)
- 宅建業法「廃業等の届出」(P58)
宅建業法 事務所に必要なもの「5点セット」
宅建業法「廃業等の届出」
「イラスト」と「図表」を用いて、イメージや概念から論点に入ることにより理解しやすくなるとともに、文字情報で論点入るよりも頭の負荷が軽減され学習が継続しやすくなります。
⑨カラフル過ぎないか?
配色がシンプルで読みやすいです。→ 5点
根拠:
- 文字の色:黒、赤の2色
- イラストの色:黒、赤の2系色
▼文字・イラストともに:黒、赤の2色
権利関係「時効の放棄・援用」(P70)にて。
このテキストは、配色がシンプルで読みやすいです。
・初学者向けのテキストは、飽きさせない工夫から全ページカラーのものが多いです。カラフル過ぎると目が疲れてしまうデメリットもあります。
・また、すべてがカラフルだと、どこが大事な部分かわからなくなるデメリットもあり、強調表示のバランスが大事になります。
⑩テキスト独自の差別化要素
- 分野ごとに「全体構造」の説明があります
分野を学習するにあたり、分野の全体像をつかむことができます。 - 「重要度ランク」「過去の出題問題数」の表示があります
「重要度ランク」や「過去の出題問題数」の表示がありますので、出題頻度が低い論点はスルーし、頻出な論点を重点的に学習することが可能です。 - 「ラクしておぼえるL式暗記法」というゴロ合わせがあります
覚えにくい用語をゴロ合わせて、ラクに暗記することができます。
→ 5点/5点
根拠
■1.分野ごとに「全体構造」の説明があります
分野を学習するにあたり「全体構造」で分野の全体像をつかむことができます。
次のイメージでは「法令上の制限の全体像」にて、「1.購入する段階」「2.造成する段階」「3.建築する段階」などと全体の説明があり、全体像をつかむことができます。
■2.「重要度ランク」「過去の出題問題数」の表示があります
出題頻度が低い論点はスルーし、頻出な論点を重点的に学習することが可能です。
■3.「ラクしておぼえるL式暗記法」というゴロ合わせがあります
次のように、建築基準法の「防火地域」「準防火地域」の規模は覚えずらいですが、ゴロ合わせを使うことで攻略しやすくなっています。
まとめ
▼メリット
- 理解のために多くのページを使い、論点の趣旨・目的、イラスト・図表、条文、詳細な解説が盛り込まれています。
(「①権利関係」「②宅建業法」「③法令上の制限・税・その他」の3分冊で構成されています。「詳細説明」型の最たるテキスト) - 暗記箇所が整理されています。
- 出題頻度の高い論点、過去に出題された箇所がアイコン表示でわかります。
- 細かい論点の法改正にまで対応しており、改正情報がアイコン表示でわかります。
▼ややデメリット
本テキストは分野ごとにテキストが発売されていることで(「①権利」「②業法」「③法令上・税」)、ページ総数が「1165」ページと多いです。
※ただし「詳細説明型」のテキストでは、「理解するための文章」「理解するためのイラストや図表」を」入れると、ページ数はかさむのは必然的であり、ページ総数と理解のしやすさは相反関係にあります。
▼まとめ
- 本テキストは、理解させることに重点をおき、分野別に贅沢に多くのページを使って丁寧に解説しているところが特徴です。
- 評価点は「46点/50点」であり、結論は、分野別に論点を丁寧に、正確に理解したい方は「買い」です。
- 評価したところ、学習対象者は「中級者」寄りですが、「初級者」から「リベンジ組」まで問題なく使えます。
「出る順 宅建士 合格テキスト」を使うことで、
勉強開始までの「教材選択の時間ロス」をはぶき、効率よく学習を進めていだきたくことができます。
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関連記事:教材のレビュー記事
本テキストと完全リンクしている「出る順 宅建士 ウォーク問 過去問題集」
・特徴は、分野別に問題の解説が「詳細」かつ「正確」な過去問題集を探している方は「買い」です。
・学習対象者は、「初級者」から「リベンジ組」まで問題なく使えます。 レビュー記事です。どうぞ、ご確認ください。
→ 2025年版 出る順 宅建士 ウォーク問 過去問題集【プロがレビュー】
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参考出る順 宅建士 ウォーク問 過去問題集 2025年版【プロがレビュー】
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2025年版 宅建 厳選した「基本テキスト」を【プロが徹底比較】
2025年版の基本テキストを点数付けして徹底比較しています。ぜひお読みください。
→ 2025年版 宅建 厳選した基本テキストを【プロが徹底比較】
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参考2025年版 宅建 厳選した「基本テキスト」4冊を【プロが徹底比較】
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2024年版 宅建 厳選した「過去問題集」を【プロが徹底比較】
2024年版の過去問題集を点数付けして徹底比較しています。ぜひお読みください。
→ 2024年版 宅建 厳選した過去問題集を【プロが徹底比較】
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参考2024年版 宅建 厳選した「過去問題集」5冊を【プロが徹底比較】
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