2023年版の「わかって合格る宅建士 基本テキスト」の教材レビューの記事はこちらです。
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最新2023年版 わかって合格る宅建士 基本テキスト【プロがレビュー】
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【わかって合格る宅建士基本テキスト】って、評判が良いみたいですけど勉強しやすいですか?
暗記しやすいように整理されていたり、法改正に対応していますか?
要するに、、このテキストを使って宅建に合格できますか?
具体的に教えて、詳しい人!
こういった疑問にお答えします。
本記事の内容
- 元教材制作者の筆者が「わかって合格る宅建士基本テキスト」の教材評価を行っています。
- 独自の10個の評価項目を用いて徹底評価し、点数づけしています。
(「出題頻度」「暗記箇所の整理」「論点の理解しやすさ」など) - 本記事を読むことで、変な教材に手を出して無駄な時間とお金を使うこともなくなります。
記事の信頼性
- この記事を書いている私は、学習用教材の「教材制作」「教材評価」の仕事に6年間たずさわっていました。
- また宅地建物取引士試験(2021年10月)の「合格者」です。
- 実際に「わかって合格る宅建士 2022年度版」を購入して確認しました。
この記事を読むことで、勉強開始までの「教材選択の時間ロス」をはぶき、効率よく学習を進めていだきたくことができます。
5分で読めるので、この教材の評価が知りたい方は、最後まで読んでみてください。
「わかって合格る宅建士」テキストの商品説明
- 本テキストは、宅建の勉強をする際に必要となる「基本テキスト」(教科書・参考書・テキスト)の位置づけです。
- 学習対象者は、「初学者」から「リベンジ組」まで使えます。
- 本テキストを読んだ第一印象は、「内容が正確」かつ「1ページが縦に分割されていなくて読みやすい」ことです。
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徹底レビュー
もくじ
わかって合格る宅建士基本テキスト2022年度版【プロが徹底レビュー】
結論は、内容が正確で,ページが縦に分割されていなくて読みやすいテキストを探している方は「買い」です
その「メリット」、「デメリット」、「評価点」を見ていきましょう。
▼メリット
- 暗記箇所が整理されています。
- 論点が理解しやすいです。
- 文章の内容が正確です。
- ページの縦分割がなく(1ページが縦1列)読みやすいです。
- 出題頻度の高い論点、過去に出題された文章がわかります。
- 法改正に対応しています。
▼ややデメリット
- 実質的なページ総数が「622」ページとやや多い印象を受けます。
※ただし、バランス型(詳細説明型より)のテキストでは、「理解するための文章」「理解するための挿し絵(イラスト)や図表」を入れるとページ数がかさむのは必然的であり、テキスト制作時のコンセプトによるところも大きいです。
このデメリットはメリットの裏返しであり、得られるものはデメリットを上回って余りあるものです。
▼本テキストのタイプ
本「わかって合格る 宅建士 基本テキスト」のタイプは、
「バランス」型に重きをおいていますが、「詳細説明」型 よりのテキストになっています。
▼評価点は「47点/50点」です
当サイトは、独自の「評価項目」を用いて、本テキストを「評価点」をつけて評価しています。
※40点以上は高得点です。
・「評価項目」は、10項目です。
・「評価点」は、「評価項目」ごとに5点、全体で50点満点(10項目×5点)としています。
評価項目と評価点
カテゴリ | 評価項目 | 評価点 (各5点) |
---|---|---|
内容面 | ①出題頻度 A、B、Cランクの内容が 網羅されているか?(網羅性) | 5 |
②暗記箇所が整理されているか? | 5 |
|
③論点が理解しやすいか? | 5 |
|
④法改正に対応しているか? | 5 |
|
⑤テキストの途中に問題が 挟まれていないか? | 4 |
|
外観面 | ⑥ページ総数が多すぎないか? | 4 |
⑦ページの縦分割がないか? (1ページが縦1列か) | 5 |
|
⑧理解を助ける挿し絵(イラスト)や図表が 適度に含まれているか? | 5 |
|
⑨カラフル過ぎないか? | 4 |
|
差別化 要素 | ⑩テキスト独自の差別化要素 | 5 |
合計点数 | 47/50 |
※評価項目ごとの評価点・評価基準は当サイトの独自のものです。
定期的に調整していますので評価点が変わる場合がありますのでご注意ください。
※また、評価点は人によって感じ方が異なります。
その場合は,点数よりも評価内容を参考になさってください。
以下に、理由・根拠を詳しく解説します。
わかって合格る宅建士基本テキスト2022年度版【レビュー詳細】
それでは「買い」の理由・根拠を詳しく、以下の「評価項目」を用いて点数をつけて評価していきます。
- 「評価項目」は、10項目です。
- 「評価点」は、「評価項目」ごとに5点、全体で50点満点(10項目×5点)としています。
- 出題頻度 A、B、Cランクの内容が網羅されているか?(網羅性)
- 暗記箇所が整理されているか?
- 論点が理解しやすいか?
- 法改正に対応しているか?
- テキストの途中に問題が挟まれていないか?
- ページ総数が多すぎないか?
- ページの縦分割がないか(1ページが縦1列か)?
- 理解を助ける挿し絵(イラスト)や図表が適度に含まれているか?
- カラフル過ぎないか?
- テキスト独自の差別化要素
▼「内容面」
▼「外観面」
▼「差別化要素」
①出題頻度 A、B、Cランクの内容が網羅されているか?(網羅性)
すべて網羅しています。→ 5点
根拠:「科目」ごとの「出題頻度 A,B,Cランク」の網羅性は、下表のとおりです。
「出題頻度A,B,Cランク」の網羅性
科目 | 「出題頻度A,B,Cランク」の網羅性 |
---|---|
民法 | 15論点の「A,B,Cランク」すべて網羅○ |
宅建業法 | 24論点 の「A,B,Cランク」すべて網羅○ |
法令上の制限 | 6論点 の「A,B,Cランク」すべて網羅○ |
税・その他 | 10論点 の「A,B,Cランク」すべて網羅○ |
すべて網羅しています。 |
根拠:詳細な「論点別」の「出題頻度 A,B,Cランク」の網羅性は、下表になります。
(※スマホの方は、ピンチイン・ピンチアウトにて、拡大・縮小ができます)
※宅建の試験範囲をもとに、12年分の過去問を確認し「出題頻度」のランク付けを行いました。
「出題頻度 A,B,Cランク」とは?
- Aランクは、毎年出題される出題頻度が高い論点であり、必至で覚えなければならない知識です。
- Bランクは、2年に1度程度のペースで出題される論点で、こちらも2番目に優先して覚えなければならない知識です。
- Cランクは、5年に一度程度のペースで出題される論点で、余裕があったら覚えたい知識です。
- Pランクは、10年に一度程度のペースで出題される論点で、あまり時間を割かないほうがいい知識です。
②暗記箇所が整理されているか?
整理されています。→ 5点
■理由: 「目的」と「都市計画に定める内容」が別々に記載され、整理されています。
■根拠:次の内容をご確認ください。
- 法令上の制限の「その他のおもな地域地区」(P430)にて、
「目的」と「都市計画に定める内容」を分けて説明しており、整理して暗記しやすい。 - 他のテキストでは、「目的」と「都市計画に定める内容」が 一つの文章の中で説明されているものもある。
「目的」と「都市計画に定める内容」が整理されている
③論点が理解しやすいか?
論点が理解しやすいです。→ 5点
■理由:「定義」「具体例」の説明から入り、「基礎知識」の説明、「その条件」「例外事項」の説明を行うことで論点が理解しやすい。(Good!)
■根拠:民法の「錯誤」を例に検証してみます。(民法「P25」)
- はじめに、この項目での「定義」の説明をしている。
例:錯誤の定義を「言い違い、書き違いなどの勘違い」の旨の説明がある。 - 次に、民法で重要な状況例を「具体例」を提示し説明している。
例:出題される具体例として「土地を1000万円で売るつもりだったが、うっかり契約書には100万円と書いてしまった」旨の説明がある。 - そのうえで、論点の解説が始まり「基礎知識」や「その条件」「例外事項」がまとめられている。
▼基礎知識:「錯誤による意思表示は、取り消すことができる」旨の説明がある。
▼その条件:そのときの条件が2つ付けられている説明がある。
①その錯誤が重要なものであること。
②勘違いした人に重大な過失がないこと。
▼例外事項:ただし書きがあり、勘違いした人に重大な過失があっても、例外がある。
①相手方が悪意・重過失によるときと、
②相手方が勘違いした人と同一の錯誤に陥っていたときは、取り消しができる。旨の説明がある。
「錯誤」を例に検証
理解のしやすさは、学習のポイント(定義、具体例)を読んだうえで解説(基礎知識、条件、例外事項)に進むことで、論点が理解しやすくなります。
このテキストは、理解しやすいです。(Good)
④法改正に対応しているか?
法改正に対応しています。→ 5点
根拠:文章に「最近の改正」アイコンが表示され、改正点が確認できます。
下のイメージもあわせてご確認ください。
宅建業法より
・「IT重要事項説明」に「賃借」だけでなく「売買」を含む旨の説明あり。
・「重要事項説明」に「水害ハザードマップに表示されたときは、宅地・建物の所在地を説明する」旨の説明あり。
法令上の制限より
・「市町村が定める都市計画」に「市町村は、都市計画を決定するときは、知事と【協議】しなければならない」とあり、
改正前は【協議と同意】が必要だったが、改正後は【協議】のみが必要との記載に更新されており、細かい法改正にも対応している。
⑤テキストの途中に問題が挟まれていないか?
テキストの途中に問題が挟まれています。→ 4点
■根拠:本テキストは「1問1答」の問題が含まれているため、4点としました。(P485など)
(参考、テキストによっては、本文の途中に「1問1答」や「複数問」の問題が含まれているものがある)
テキストを学習しているときと、問題を解くときは、頭の使う部分が異なるため、テキストの途中に問題が挟まれていると、インプットからアウトプットの切り替えが必要になり「理解・暗記の学習ペース」が乱されてしまう。
できれば、テキストと演習問題は、本自体を物理的に分けて学習したい。
※ただし、受験生の学習スタイルに合わせて、章ごと(論点ごと)の事後テストの力試しの置づけとして解きたい場合は、問題ないです。
⑥ページ総数が多すぎないか?
やや多いです。→ 4点
根拠:課目と実質のページ数は、下表のとおりです。
科目 | 実質ページ数 |
---|---|
民法 | 6 ~ 230 ページ = 225 ページ |
宅建業法 | 240 ~ 406 ページ = 167 ページ |
法令上の制限 | 416 ~ 576 ページ = 161 ページ |
税・その他 | 584 ~ 652 ページ = 69 ページ |
計 622 ページ |
手持ちの一番ページ数の少ないテキストに比べて、1.33倍(33%)多い。
※ただし、バランス型(詳細説明型より)のテキストでは、「理解するための文章」「理解するための挿し絵(イラスト)や図表」を入れるとページ数がかさむのは必然的であり、テキスト制作時のコンセプトによるところも大きいです。
⑦ページの縦分割がないか(1ページが縦1列か)?
1ページが縦1列のレイアウトであり分割されておらず、読みやすいです。→ 5点
根拠:下のイメージをご確認ください。
ページの縦分割がなく読みやすい
人は、上から下へ、左から右へ 文字を読むため、1ページが縦1列のレイアウトだと読みやすい。
テキストによっては、1ページが縦2列、縦3列に分割されているものもあり、学習の集中が乱されてしまう。
できれば、ページの縦分割がない(1ページが縦1列か)ほうが読みやすく、
このテキストはとても読みやすい。(Good!)
⑧理解を助ける挿し絵(イラスト)や図表が適度に含まれているか?
挿し絵(イラスト)や図表が適度に含まれています。→ 5点
■根拠: 税・その他の不動産に関する税金の全体像の「P584」「P585」、
土地に関するその他の注意事項の「P648」など、
理解を助ける挿し絵や図表が適度に含まれている。
文章だけでなく、イラストと図表を用いることによって学習効果が高くなっています。
不動産に関する税金の全体像
土地に関するその他の注意事項
⑨カラフル過ぎないか?
初学者向けテキストとしては、カラフル過ぎずバランスが取れていますが、
中級~上級向けを考慮した場合は、もう少し色を減らしてもよいです。→ 4点
根拠:
・文字:黒、赤の 2色
・イラスト(挿し絵)、図表:黒、赤、緑、青の 4系色
初学者向けのテキストは、飽きさせない工夫から全ページカラーのものが多く、
いきおいカラフル過ぎて目が疲れてしまうデメリットもあるが、このテキストはおおむねバランスが取れている。
文字は「黒、赤の 2色」、挿し絵(イラスト)と図表は「黒、赤、緑、青の 4色」に統一されている。
⑩テキスト独自の差別化要素
・出題頻度の高い部分に「重要」のアイコン表示があります。
・また、過去の本試験に出題された文章にアンダーラインがあります。→ 5点
■根拠:
・出題頻度が高い論点には、タイトルに「重要」とアイコンが表示されている。
・本文に「出題年度別のアンダーライン」が引かれており過去に出題された部分がわかる。
・最近流行りの、分野別に4分冊できる。
まとめ
▼メリット
- 暗記箇所が整理されている。
- 論点が理解しやすい。
- 文章の内容が正確です。
- ページの縦分割がなく(1ページが縦1列)読みやすい。
- 出題頻度の高い論点、過去に出題された文章がわかりやすい。
- 法改正に対応している。
▼ややデメリット
- 実質的なページ総数が「622」ページとやや多い。
※ただし、バランス型(詳細説明型より)のテキストでは、「理解するための文章」「理解するための挿し絵(イラスト)や図表」を入れるとページ数がかさむのは必然的であり、テキスト制作時のコンセプトによるところも大きいです。
このデメリットはメリットの裏返しであり、得られるメリットはデメリットを上回って余りあるものです
▼まとめ
- 評価点は「47点/50点」であり、結論は、バランスがよく「買い」です。
- 評価したところ、学習対象者は「やや中級者」寄りですが、「初級者」から「リベンジ組」まで問題なく使えます。
- 私が受験生に戻ったとしたら、このテキストを高確率で選びます。
「わかって合格る宅建士基本テキスト」を使うことで、
受験生のみなさまには、勉強開始までの教材選択の時間ロスを極力はぶき、勉強に多くの時間を使っていただけるとともに、効率よく学習を進めていだきたくことができます。
以下は、今回ご紹介した「基本テキスト」の購入リンクです。
「宅建に合格したい!」という方は、ぜひご検討ください。
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・学習対象者は、「初学者」を対象にしています。
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