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FP2級 合格のトリセツ 過去問厳選模試 2024-25年版【プロがレビュー】

2024-06-23

2024-25年版 FP2級 合格のトリセツ 過去問厳選模試
2024-25年版 FP2級 合格のトリセツ 過去問厳選模試


【FP2級 合格のトリセツ 過去問厳選模試】って、ひっかかりやすい問題の演習が多めにできるって本当ですか?

あと問題の解説に「ほんださんのコメント」や「LEC先生の講義」があるって本当ですか?

それに、基本テキストへのリンクに対応していますか?

要するに、、この問題集を使って FP2級に合格できますか?
具体的に教えて、詳しい人!


こういった疑問にお答えします。

本記事の内容

  • 元教材制作者の筆者が「FP2級 合格のトリセツ 過去問厳選模試」の教材評価を行っています。
  • 独自の6個の評価項目を用いて徹底評価し、点数づけしています。
    (「出題頻度」「解説の理解しやすさ」「問題数の適量さ」など)
  • 本記事を読むことで、変な教材に手を出して無駄な時間とお金を使うこともなくなります。


記事の信頼性

この記事を書いた人

CFP ®資格認定者 / 1級FP技能士 / 宅地建物取引士 / 第二種 情報処理技術者 / 日商簿記 等

教材制作会社に6年間 勤務
eラーニング・企業内研修用の「教材制作」「教材評価」の業務に携わる.

業務経験からFP・宅建の学習用教材を評価し,マニアックに解説しています.


 この記事を読むことで、勉強開始までの「教材選択の時間ロス」をはぶき、効率よく学習を進めていだきたくことができます。


5分で読めますので、この教材の評価が知りたい方は、最後まで読んでみてください。


FP2級 合格のトリセツ 過去問厳選模試」の商品説明

  • 本問題集は、FP2級の本試験形式の問題の順番で出題される「模試形式の問題集」の位置づけです。
  • 学習対象者は、模試形式で実践的に解きたい「中級者」または「リベンジ組」を対象としています。
  • 本問題集を読んだ第一印象は、他の問題集よりも「実技試験の問題に力を入れている」ということです。


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徹底レビュー

評判のいい「FP2級 合格のトリセツ 過去問厳選模試 2024-25年版」【プロがレビュー】

「2024-25年版 FP2級 合格のトリセツ 過去問厳選模試」表紙
「2024-25年版 FP2級 合格のトリセツ 過去問厳選模試」表紙

結論は、「ひっかかりやすい問題の演習」と「頻出な論点の知識」を模試形式で解きたい受験生は「買い」です。

その「メリット」、「デメリット」、「評価点」を見ていきましょう。

▼メリット

  • ほんださんが厳選した「ひっかかりやすい問題の演習」を模試形式にて学科・実技ともに1回分 解くことができます。
  • LEC講師陣による従来の「頻出な論点の知識」を模試形式にて学科2回分・実技1回分 解くことができます。
  • 問題の選択肢に対する「解説」が簡潔でわかりやすいです。
  • 同社LECの「合格のトリセツ 速習テキスト(基本テキスト)」と、本「過去問厳選模試」が”完全リンク”しており、「問題集」に「基本テキスト」の該当ページ番号を書き込む手間がはぶけます

▼ややデメリット

 各問題の「重要度アイコン」の表示がなく、出題頻度A,B,Cランクがわからなかったため、「余裕があればやる、なければ飛ばす」といった判断がやりづらかったです。
 ※ただし、本問題集は模試形式であり、基本的に全問題を解いて、試験の時間配分や自分の知識レベルを知るために解くことを想定しているため、受験生によってはデメリットになりません。

▼本問題集のタイプ

本「問題集」のタイプは、「模試形式」の過去問題集になります。

「問題集のタイプ」の説明

▼「分野別」過去問題集
・FPの課目である、金融、不動産、ライフ、リスク、タックス、相続 の「分野別にまとめられた」問題集です。
・メリット:課目ごとの論点をまとめて効率的に解くことができます。
・問題形式:1問4択式です。
・対象者:初学者、中級者 向け

▼「模試形式」(年度別)過去問題集
・本試験形式の問題の順番で出題される問題集です。
・メリット:本試験の予行練習ができます。
・問題形式:1問4択式です。
・対象者:上級者 向け

▼「一問一答式」過去問題集
・出題頻度が高い「選択肢を集めた一問一答式」の問題集です。
・メリット:通勤途中など、短い時間でも1問ずつこなすことができます。
・問題形式:一問一答式です。
・対象者:1肢ごとにじっくり解きたい「初学者」または「リベンジ組」

(スマホの方は、ピンチイン・ピンチアウトにて拡大・縮小ができます)

問題集のタイプ「2024-25年版 FP2級 合格のトリセツ 過去問厳選模試」
問題集のタイプ「2024-25年版 FP2級 合格のトリセツ 過去問厳選模試」

▼評価点は「28点/30点」です

当サイトは、独自の「評価項目」を用いて、本テキストを「評価点」をつけて評価しています。

  • 「評価項目」は、6項目です。
  • 「評価点」は、「評価項目」ごとに5点、合計で30点満点(6項目×5点)としています。

※25点以上は高得点です。

評価項目と評価点

カテゴリ評価項目評価点
(各5点)
内容面①出題頻度 A、B、Cランクの内容が
 網羅されているか?(網羅性)
②解説が理解しやすいか?
③法改正に対応しているか?
外観面
④問題数が適量か?
⑤解いている最中に解答が見えないか?
差別化
要素
⑥独自の差別化要素
合計点数
28/30

※評価項目ごとの評価点・評価基準は当サイトの独自のものです。
 定期的に調整していますので評価点が変わる場合がありますのでご注意ください。
※また、評価点は人によって感じ方が異なります。
 その場合は,点数よりも評価内容を参考になさってください。


 以下に、理由・根拠を詳しく解説します。

FP2級 合格のトリセツ 過去問厳選模試 2024-25年版【徹底レビュー】

それでは理由・根拠を詳しく、以下の「評価項目」を用いて点数をつけて評価していきます。

  • 「評価項目」は、6項目です。
  • 「評価点」は、「評価項目」ごとに5点、合計で30点満点(6項目×5点)としています。


①出題頻度 A、B、Cランクの内容が網羅されているか?(網羅性)

A.すべて網羅しています。→ 5点

根拠

「課目」ごとの「出題頻度 A,B,Cランク」の網羅性は、下表のとおりです。

「出題頻度A,B,Cランク」の網羅性

課目「出題頻度A,B,Cランク」の網羅性
A ライフプランニングと資金計画9/12論点の「A,B,Cランク」を網羅
B リスク管理5/7論点 の「A,B,Cランク」を網羅
C 金融資産運用11/13論点 の「A,B,Cランク」を網羅
D タックスプランニング14/17論点 の「A,B,Cランク」を網羅
E 不動産6/9論点 の「A,B,Cランク」を網羅
F 相続・事業承継7/11論点 の「A,B,Cランク」を網羅
52/69論点 網羅

・日本FP協会の「FP2級の試験範囲」をもとに、直近 8回分の過去問を確認し「出題頻度」のランク付けを行っています。
・ランク付けは、出題傾向を考慮し、直近の過去問5回分程度の出題頻度から調整しています。

日本FP協会「FP2級 試験範囲」
https://www.jafp.or.jp/exam/subjects_02/

「出題頻度 A,B,Cランク」とは?

  • Aランクは、毎回(過去に5回以上/8回中)出題される頻度が高い論点であり、必至で覚えなければならない知識です。
  • Bランクは、ほぼ毎回(過去に4回/8回中)出題される頻度が高い論点であり、こちらも2番目に優先して覚えなければならない知識です。
  • Cランクは、2,3回に1度程度(過去に1~3回/8回中)のペースで出題される論点で、余裕があったら覚えたい知識です。
  • Pランクは、出題回数が0回(8回中)の論点であり、時間を割かないほうがいい知識です。

詳細な「論点別」の「出題頻度 A,B,Cランク」の網羅性は、下表になります。

(※スマホの方は、ピンチイン・ピンチアウトにて、拡大・縮小ができます)

論 点出題頻度
(A:高,B:中,C:低)
FP2級 合格のトリセツ
厳選模試
2024-25年版(LEC)
網羅性(〇/△/なし)
■A ライフプランニングと資金計画
1.ファイナンシャルプランニングと倫理
Cなし
(出題頻度[低]で問題なし)
2.ファイナンシャルプランニングと関連法規
A
3.ライフプランニングの手法プロセス
A
(考え方はP)

(学科チャレンジ2-問題2,
実技チャレンジ1-第7問)
4.社会保険(公的医療保険雇用保険)
A
(労災保険、育児休業、
 介護休業はP)
5.公的年金(国民年金、厚生年金)
A+
6.企業年金個人年金等
A
(財形年金はP)
7.年金と税金
Pなし
(出題ゼロで問題なし)
8.ライフプラン策定上の資金計画
 (住宅、教育資金)
A
(リタイアメントプランニングはP)
9.中小法人の資金計画
 (資金調達プランニング)
B
(学科チャレンジ2-問題10)
10.ローンとカード
C
11.ライフプランニングと資金計画の
  最新の動向
Pなし
(出題ゼロで問題なし)
12.貸借対照表損益計算書
 (※最近の頻出)
A
(実技チャレンジ1-第10問-35)
■B リスク管理
1.リスクマネジメント
Pなし
(出題ゼロで問題なし)
2.保険制度全般(保険業法、保険法)
B
3.生命保険
A
(保険約款、
 保険の権利の評価はP)
4.損害保険
A
(損害賠償の法的知識はP)
5.第三分野の保険
A
6.リスク管理と保険
A
7.リスク管理の最新の動向
Pなし
(出題ゼロで問題なし)
■金融資産運用
1.マーケット環境の理解
A
(金融商品の選択はP)
2.預貯金金融類似商品等
 (預貯金、信託商品)
A
3.投資信託(特徴)
A
(投資信託の分類、
 ディスクロージャーはP)
4.債券投資(特徴)
A
(債権のリスク、
 特殊な債権はP)
5.株式投資
A
6.外貨建商品(特徴)
C
(特殊な外貨建商品、
 ドル円換算はP)
7.保険商品
Pなし
(出題ゼロで問題なし)
8.金融派生(デリバティブ)商品(特徴)
B
(オプション,スワップはP)
9.ポートフォリオ運用(理論)
A
(投資リスクはP)
10.金融商品と税金
A
11.セーフティネット
A
(学科チャレンジ2-問題30)
12.関連法規
B
(学科チャレンジ1-問題30)
13.金融資産運用の最新の動向
Cなし
(出題頻度[低]で問題なし)
■タックスプランニング
1.わが国の税制
C
2.所得税の仕組み
A
(税額の計算はP)
3.各種所得の内容(計算)
A
4.損益通算
B(損失の繰越しはP)
5.所得控除
A
6.税額控除
A
7.所得税の申告と納付
A
(源泉徴収はP)
8.個人住民税
P
9.個人事業税
P
10.法人税
A
(益金、同族家族の規定はP)
11.法人住民税
P

(学科チャレンジ2-問題38)
12.法人事業税
Pなし
(出題[低]で問題なし)
13.消費税
A
14.会社、役員間および会社間の税務
A
15.決算書と法人税申告書
C
(学科チャレンジ2-問題40)
16.諸外国の税制度
P
なし
(出題ゼロで問題なし)
17.タックスプランニングの最新の動向
P
なし
(出題ゼロで問題なし)
■不動産
1.不動産の見方(調査)
A
(不動産の種類はP)

(学科チャレンジ1-問題41)
2.不動産の取引
 (宅建業法、留意点、借地借家法)
A
3.不動産に関する法令上の規制
 (都市計画,建築基準法)
A
(国土利用計画、農地、
 土地区画、都市再開発、
 土地収用法はP)
4.不動産の取得保有に係る税金
A
5.不動産の譲渡に係る税金
 (個人の税金、課税の特例)
A
(法人の税金はP)
6.不動産の賃貸
Pなし
(出題ゼロで問題なし)
7.不動産の有効活用(手法)
A
(建築関係はP)

(学科チャレンジ3-問題42)
8.不動産の証券化
Pなし
(出題ゼロで問題なし)
9.不動産の最新の動向
Pなし
(出題ゼロで問題なし)
■相続事業承継
1.贈与と法律
A
2.贈与と税金
A
(納税義務者、農地の特例、
 災害免除はP)
3.相続と法律
A
4.相続と税金
A
(納税義務者、農地の特例、
 災害免除はP)
5.相続財産の評価(株式等)
B
(動産、
 ゴルフ会員権の評価はP)
6.相続財産の評価(不動産)
A(農地の権利、負担付贈与、
  個人間売買の評価はP)
7.不動産の相続対策(延納物納対策、
 相続税引下げや移転、遺産分割対策)
C
(学科チャレンジ3-問題60,
学科チャレンジ2-問題59)
8.相続と保険の活用
C
(株式公開・株式売却、
 遺留分の特例はP)
なし
(出題頻度[低]で問題なし)
9.事業承継対策(非上場株式の贈与税
 相続税の納税猶予制度)
Cなし
(出題頻度[低]で問題なし)
10.事業と経営(M&A、会社法)
P
(出題頻度[低]で問題なし)
11.相続事業承継の最新の動向
Pなし
(出題ゼロで問題なし)
論点数 計
6952
(〇は1、△は0.5
小数点は切上で集計)
評価点:
コメント:
5点/5点中
A,B,Cランクを網羅


②解説が理解しやすいか?

A.問題の選択肢に対する「解説」が理解しやすいです。→ 5点

理由

  • 簡潔な解説
    要点をまとめて簡潔に解説されています。
  • ポイントは太字
    試験で狙われる「論点」「用語」「数字」が太字で記載されポイントが意識できます。
  • ほんださんのコメント&LEC先生の講義
    ・ほんださんのコメント:つまずきやすい部分、ひっかかりやすい部分を解説
    ・LEC先生の講義:頻出な論点を解説し、さらに知識の厚みをアップ

根拠

■検証1:チャレンジ1学科-不動産「問題46 建築基準法」(ほんださんコメント)にて、検証してみます。

チャレンジ1学科-不動産「問題46 建築基準法」

チャレンジ1学科-不動産「問題46 建築基準法」
チャレンジ1学科-不動産「問題46 建築基準法」
    1. 簡潔な解説
      ・肢2:「容積率は、角地や耐火建築物等の緩和はない」こと。
      ・肢4:「日影規制は、工業地域、工業専用地域、商業地域が適用対象外となる」こと。
       を、簡潔に解説しています。
    2. ポイントは太字
      ・肢1:容積率に関して、住宅系用途地域は「10分の4」、ほか地域は「10分の6」になること。
      ・肢3:隣地斜線制限に関して、第一種・第二種低層住宅専用地域、田園住宅地域には、10mもしくは12mの「絶対高さ制限」があること。
       などと、試験で狙われる「論点」「用語」「数字」を意識できます。
    3. ほんださんのコメント
      ・肢2:指定容積率について、「建物を利用できる人数に制限をかけるためのルールであり」「角地であること、耐火性能があることは、容積率を緩和する理由にならない」と、コメントがあります。
      つまずきやすい論点の解説があり、受験生が自分で気づくことが難しい部分の解説があり助かります。
      ・肢4:日影規制の対象地域について、「商業地域は商業の利便性を重視しているエリアのため除外となる」と、コメントがあります。
      ひっかかりやすい論点の解説であり、ひっかけ問題の対策となり、この手の情報は受験生に重宝します。

参考までに問題文も掲載しておきます。

チャレンジ1学科-不動産「問題46 建築基準法」問題文

チャレンジ1学科-不動産「問題46 建築基準法」問題文
チャレンジ1学科-不動産「問題46 建築基準法」問題文


■検証2:チャレンジ2学科-相続「問題52 贈与税」(LEC先生)にて、検証してみます。

チャレンジ2学科-相続「問題52 贈与税」

チャレンジ2学科-相続「問題52 贈与税」
チャレンジ2学科-相続「問題52 贈与税」
  • 簡潔な解説
    ・肢1:「法人から個人に贈与した財産は、所得税の課税対象になる」こと。
    ・肢4:死亡保険金の受け取りに関して、「契約者、被保険者、受取人がすべて異なる場合は、贈与税の課税対象になる」こと。
     を、簡潔に解説しています。
  • ポイントは太字
    ・肢2:相続時課税制度の控除額は「特定贈与者」ごとに「2,500万円まで」となること。
    ・肢3:「直系尊属」から贈与を受けた「18歳以上の子や孫」「特例税率」が使用できること。
     などと、試験で狙われる「論点」「用語」「数字」を意識できます。
  • LEC先生の講義
    ・肢4の生命保険の死亡保険金の受け取りについて、「契約者」「被保険者」「保険金受取人」が誰かによって課税種類が変わることを表形式で整理しています。
    → 頻出な死亡保険金の受け取りの論点に関して、表形式で暗記しやすくしており、さらに知識の厚みアップできます。

参考までに問題文も掲載しておきます。

チャレンジ2学科-相続「問題52 贈与税」問題文

チャレンジ2学科-相続「問題52 贈与税」問題文
チャレンジ2学科-相続「問題52 贈与税」問題文

前述の検証より、選択肢の解説は「①簡潔に解説」することで基礎知識の理解が容易になり、「②ポイントは太字」にすることで試験で狙われる用語や数字を意識できます。
そして「③ほんださんのコメント&LEC先生の講義」により、つまずきやすい部分を克服し、知識の厚みができる作りになっています。(Good!)


③法改正に対応しているか?

A.おおむね法改正に対応していますが、一部 改正情報が不足している部分があります。→ 4点

※ただし、制度の基本はおさえているため、改正情報は基本テキストで確認すれば問題ありません。

根拠

以下のように、法改正に対応しています。

※テキストと異なり問題集(過去問題集)は、まだ新年度の法改正の問題が掲載されていない場合があります。

■ライフプランニング

▼老齢基礎年金

  • 【改定前】:2023年度の老齢基礎年金額(満額)は、795,000円 であった。
  • 【改定後】:2024年度の老齢基礎年金額(満額)は、816,000円 となる。
チャレンジ2実技「金財」生保顧客 資産相談業務-第1問の「問1 老齢基礎年金と老齢厚生年金の計算」
チャレンジ2実技「金財」生保顧客 資産相談業務-第1問の「問1 老齢基礎年金と老齢厚生年金の計算」

▼遺族基礎年金

  • 【改定前】:
    2023年度の配偶者が受給する場合は、795,000円 となり、
    +第1子,第2子目まで、228,700円、
    +第3子以降は、76,200円 となる。
  • 【改定後】:
    2024年度の配偶者が受給する場合は、816,000円 となり、
    +第1子,第2子目まで、234,800円、
    +第3子以降は、78,300円 となる。
チャレンジ2実技「金財」個人資産相談業務-第1問の「問1 遺族基礎年金」
チャレンジ2実技「金財」個人資産相談業務-第1問の「問1 遺族基礎年金」

■金融資産運用

NISA制度が新NISA制度にて拡充されます。

▼非課税保有限度額

  • 【新設】:非課税保有限度額が1800万円となり、つみたて投資枠と成長投資枠と別枠で利用できる。

▼年間投資上限額

  • 【改定前】:つみたてNISAが40万円、一般NISAが120万円 であった。
  • 【改定後】:つみたて投資枠(名変更)が120万円、成長投資枠(名変更)240万円 となる。

一部,法改正情報が割愛されている部分がありました。できれば他の問題集(同社LEC「FP2級 速習問題集」)ではあった2024年改正された「非課税保有限度額」や「年間投資上限額」を載せて欲しい。
※ただし、NISA制度の基本は抑えているため、改正情報は基本テキストで確認すれば問題ありません。

チャレンジ1学科-金融の「問題29 NISA制度」
チャレンジ1学科-金融の「問題29 NISA制度」

・【参考】同社LEC「FP2級 速習問題集」では、次のように「非課税保有限度額」や「年間投資上限額」の説明があります。

金融の「問28 新NISA制度」(P277)
金融の「問28 新NISA制度」(P277)

■相続

▼贈与税の計算方法

相続時精算課税制度を選択時の贈与税の金額(※2024年1月1日以後に適用)

  • 【改定前】:(贈与者ごとに1年間に贈与を受けた合計額-2,500万円)×一律20% であった。
  • 【改定後】:{(贈与者ごとに1年間に贈与を受けた合計額-毎年110万円の基礎控除)-2,500万円}×一律20% となる。

一部,法改正情報が割愛されている部分がありました。できれば他の問題集ではあった2024年改正された「贈与税の計算式」を載せて欲しい。
※ただし、相続時精算課税制度の基本は抑えているため、改正情報は基本テキストで確認すれば問題ありません。

チャレンジ1学科-相続の「問53 贈与税の計算」
チャレンジ1学科-相続の「問53 贈与税の計算」

・【参考】同社LEC「FP2級 速習問題集」では、次のように「贈与税の計算式」の説明があります。

相続の「問8 相続時精算課税制度」(P567)
相続の「問8 相続時精算課税制度」(P567)

ほかにもありますが、法改正に対応しています。
法改正は試験で毎年狙われますので、対応していると安心感があります。


④問題数が適量か?

A. 適量です。→ 5点

理由

・「学科試験」の本試験での各課目の出題数は10問ですが、本「問題集」は出題頻度が高い問題を中心に課目別に30問用意(10問x3回分)されていることで、1周あたり3回分の過去問が解ける構成になっています。2級FPの問題数としては適量です。

・「実技試験」は、「FP協会」分が課目別に10問程度「きんざい」分が課目別に6問程度となっており、適量です。

・本問題集の特徴として、他の問題集よりも学科試験の問題数ややや少なめで、実技試験の問題数が多めです。つまり、問題演習を伸ばして得点を稼ぐ戦略をとっています。

根拠

課目ごとの「学科試験」と「実技試験」の問題数は、下表のとおりです。

課 目問題数
■学科試験
チャレンジ1チャレンジ2チャレンジ3
1.ライフ
10問10問10問
2.リスク
10問10問10問
3.金融
10問10問10問
4.タックス
10問10問10問
5.不動産
10問10問10問
6.相続
10問10問10問
■実技試験
「FP協会」
資産設計提案業務

チャレンジ1

チャレンジ2
1.ライフ
12問17問
2.リスク
5問5問
3.金融
5問5問
4.タックス
9問5問
5.不動産
4問4問
6.相続
4問4問
■実技試験
「金財」
個人資産 相談業務

チャレンジ1

チャレンジ2
1.ライフ
3問3問
2.リスク
3問3問
3.金融
3問3問
4.タックス
3問3問
5.不動産
3問3問
6.相続
3問3問
■実技試験
「金財」
生保顧客 資産相談業務

チャレンジ1

チャレンジ2
1.ライフ
3問4問
2.リスク
5問4問
3.金融
4.タックス
4問4問
5.不動産
6.相続
3問3問
学科問題合計:
180問
実技問題合計:
79問(FP協会)
66問(金財)

・本問題集は、「模試形式」の過去問題集であり、学科は3回分、実技は課目別に6問~10問あり、本番をシミュレートするには十分の問題数ですので、安心してお使いいただけます。
・また、実技試験の演習問題に力を入れた問題構成になっていますので、より正確で速い問題演習ができるようになっています。


⑤解いている最中に解答が見えないか?

A.「問題」を解いている最中に「答え」が見えることがないです。→ 5点/5点

理由

「問題」と「解答」が物理的に別冊子になっているため、解いている最中に「答え」が見えることがないです。(Good)

根拠

・問題ページ

「問題」冊子(チャレンジ1-問54,55)
「問題」冊子(チャレンジ1-問54,55)

・「解説」冊子

「解説」冊子(チャレンジ1-問54,55)
「解説」冊子(チャレンジ1-問54,55)

「問題」と「解答」が同じページにあると、解いている最中に「答え」が見えてしまい、都度ストレスを感じてしまいます。

この問題集は 物理的に「問題」と「解答」を別冊子に配置することで、その課題をクリアしています。(Good!)


⑥独自の差別化要素

  • 「速習テキスト」とリンクしている
    本「速習問題集」と、同社の「速習テキスト」がリンクしており、テキストの説明文を探す時間が短縮できます。
  • 「論点チェック表」に理解度を残せる
    学科試験・実技試験ごとに「論点チェック表」が用意されおり、その論点の理解度をチェックして残すことができますので、正誤の復習が効果的に行えます。
  • ほんださんのコメント&LEC先生の講義(前述「②解説が理解しやすいか?」でも解説)
    観点の異なるお二方の解説により、つまずきやすい部分と、頻出な論点を確認することができ、受験生一人では気づくことができない内容を短時間で攻略することできます。この手の教え方は受験生に重宝します。
    ・ほんださんのコメント:つまずきやすい部分、ひっかかりやすい部分を解説
    ・LEC先生の講義:頻出な論点を解説し、さらに知識の厚みをアップ

■他の問題集ではよくある「重要度アイコン」の表示がない。
 各問題の「重要度アイコン」の表示がなく、出題頻度A,B,Cランクがわからなかったため、「余裕があればやる、なければ飛ばす」といった判断がやりづらかったです。
→ 総合的に見て「⑥独自の差別化要素」は、 4点 とさせていただきました。

根拠

■1.「速習テキスト」とリンク

別の会社の「基本テキスト」と「問題集」を使っていると、「問題集」に「基本テキスト」が該当するページ番号を書き込む手間がかかりますが、この問題集は同一の会社で「速習問題集」と「速習テキスト」がリンクしており、ページ番号を書き込む手間がはぶけます。

受験勉強では「問題集」を解く最初の1周目に、「問題集」に「基本テキスト」の該当するページ番号を書き込む作業を行いますが、「問題集」と「基本テキスト」がリンクしていると、この手間がはぶけてとても助かります。
→ 受験生の負荷を軽減する仕組みが盛り込まれているテキストです。

同社LEC「合格のトリセツ 速習テキスト」とリンク
同社LEC「合格のトリセツ 速習テキスト」とリンク

■2.学習の進捗を「チェックボックス」に残せる

学科試験・実技試験ごとに「論点チェック表」が用意されおり、その論点の理解度をチェックして残すことができますので、正誤の復習が効果的に行えます。また学習の進捗確認にも適しています。

「論点チェック表」に理解度を残せる
「論点チェック表」に理解度を残せる

■3.ほんださんのコメント&LEC先生の講義

観点の異なるお二方の解説により、つまずきやすい部分と、頻出な論点を確認することができ、受験生一人では気づくことができない内容を短時間で攻略することできます。この手の教え方は受験生に重宝します。
・ほんださんのコメント:つまずきやすい部分、ひっかかりやすい部分を解説
・LEC先生の講義:頻出な論点を解説し、さらに知識の厚みをアップ

ほんださんのコメント:つまずきやすい部分、ひっかかりやすい部分を解説

ほんださんのコメント
ほんださんのコメント

LEC先生の講義:頻出な論点を解説し、さらに知識の厚みをアップ

LEC先生の講義
LEC先生の講義


まとめ

メリット

  • ほんださんが厳選した「ひっかかりやすい問題の演習」を模試形式にて学科・実技ともに1回分 解くことができます。
  • LEC講師陣による従来の「頻出な論点の知識」を模試形式にて学科2回分・実技1回分 解くことができます。
  • 問題の選択肢に対する「解説」が簡潔でわかりやすいです。
  • 同社LECの「合格のトリセツ 速習テキスト(基本テキスト)」と、本「過去問厳選模試」が”完全リンク”しており、「問題集」に「基本テキスト」の該当ページ番号を書き込む手間がはぶけます

ややデメリット

 各問題の「重要度アイコン」の表示がなく、出題頻度A,B,Cランクがわからなかったため、「余裕があればやる、なければ飛ばす」といった判断がやりづらかったです。
 ※ただし、本問題集は模試形式であり、基本的に全問題を解いて、試験の時間配分や自分の知識レベルを知るために解くことを想定しているため、受験生によってはデメリットになりません。

まとめ

  • 評価点は「28点/30点」であり、結論は、「ひっかかりやすい問題の演習」と「頻出な論点の知識」を模試形式でたっぷり解きたい受験生は「買い」です。
  • 評価したところ、学習対象者は「中級者」から「リベンジ組」向けの問題集です。

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