【最短合格 3級FP技能士 参考書】って、「出題頻度が高い要点のみ」を集めたテキストって本当ですか?
時間がとれないので、要点を暗記しやすいテキストを探しています。
それでいて、整理されていたり、法改正に対応していますか?
要するに、、このテキストを使って、短時間で FP3級に合格できますか?
具体的に教えて、詳しい人!
こういった疑問にお答えします。
本記事の内容
- 元教材制作者の筆者が「最短合格 3級FP技能士 参考書 2022-23年版」の教材評価を行っています。
- 独自の10個の評価項目を用いて徹底評価し、点数づけしています。
(「出題頻度」「暗記箇所の整理」「論点の理解しやすさ」など) - 本記事を読むことで、変な教材に手を出して無駄な時間とお金を使うこともなくなります。
記事の信頼性
- この記事を書いている私は、学習用教材の「教材制作」「教材評価」の業務に6年間たずさわっていました。
- また「1級FP技能士」です。
- 実際に本テキスト「最短合格 3級FP技能士 2022-23年版」を入手して確認しました。
この記事を読むことで、受験生のみなさまには、勉強開始までの「教材選択の時間ロス」をはぶき、効率よく学習を進めていだきたくことができます。
5分で読めるので、この教材の評価が知りたい方は、最後まで読んでみてください。
「最短合格 3級FP技能士 参考書」の商品説明
- 本テキストは、FP3級の勉強をする際に必要となる「基本テキスト」(教科書・参考書・テキスト)の位置づけです。
- 学習対象者は、要点・暗記重視のテキストを探している「初学者」を対象としています。
- 本テキストを読んだ第一印象は、「ページ総数が少なく、直近の”出題頻度が高い要点のみ”を集めている」という印象でした。
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徹底レビュー
もくじ
評判のいい 最短合格 3級FP技能士 参考書 2022-23年版【レビュー】
結論は、「試験で問われる可能性の高い論点」に絞って解説しており、勉強時間を短縮させたい方は「買い」です。
その「メリット」、「デメリット」、「評価点」を見ていきましょう。
▼メリット
- 「試験で問われる可能性の高い論点」に絞って解説しており、要点・暗記重視のテキスト(要点特化型)となっています。
- 「ページ総数」が少ないため、勉強時間を多く取れない方に適しています。
- 配色が2色刷りであり、長時間勉強しても目が疲れません。
- 出題頻度の高い重要な語句や数字を「太字や赤字」で強調しています。
- 法改正に対応しています。
▼ややデメリット
- イラストはなく、図表がメインの構成となっています。
- 論点の理解という意味では、説明を削っている分、やや論点の特徴がつかみずらい部分があります。
※ただし、このテキストは「出題頻度が高い要点のみ」を集めた ”要点・暗記重視のテキスト(要点特化型)” であり、デメリットはメリットの裏返しですので、ご自身の勉強スタイルに合わせて選択していただければ幸いです。
▼本テキストのタイプ
本 基本テキストのタイプは、「要点・暗記重視」型のテキストになっています。
(スマホの方は、ピンチイン・ピンチアウトにて拡大・縮小ができます)
▼評価点は「47点/50点」です
当サイトは、独自の「評価項目」を用いて、本テキストを「評価点」をつけて評価しています。
※40点以上は高得点です。
・「評価項目」は、10項目です。
・「評価点」は、「評価項目」ごとに5点、全体で50点満点(10項目×5点)としています。
評価項目と評価点
カテゴリ | 評価項目 | 評価点 (各5点) |
---|---|---|
内容面 | ①出題頻度 A、B、Cランクの内容が 網羅されているか?(網羅性) | 5 |
②暗記箇所が整理されているか? | 5 |
|
③論点が理解しやすいか? | 4 |
|
④法改正に対応しているか? | 5 |
|
⑤テキストの途中に問題が 挟まれていないか? | 4 |
|
外観面 | ⑥ページ総数が多すぎないか? | 5 |
⑦ページの縦分割がないか? (1ページが縦1列か) | 5 |
|
⑧理解を助ける挿し絵(イラスト)や図表が 適度に含まれているか? | 4 |
|
⑨カラフル過ぎないか? | 5 |
|
差別化 要素 | ⑩テキスト独自の差別化要素 | 5 |
合計点数 | 47/50 |
※評価項目ごとの評価点・評価基準は当サイトの独自のものです。
定期的に調整していますので評価点が変わる場合がありますのでご注意ください。
※また、評価点は人によって感じ方が異なります。
その場合は,点数よりも評価内容を参考になさってください。
以下に、理由・根拠を詳しく解説します。
最短合格 3級FP技能士 参考書 2022-23年版 2022-23年版【徹底レビュー】
それでは理由・根拠を詳しく、以下の「評価項目」を用いて点数をつけて評価していきます。
・「評価項目」は、10項目です。
・「評価点」は、「評価項目」ごとに5点、全体で50点満点(10項目×5点)としています。
- 出題頻度 A、B、Cランクの内容が網羅されているか?(網羅性)
- 暗記箇所が整理されているか?
- 論点が理解しやすいか?
- 法改正に対応しているか?
- テキストの途中に問題が挟まれていないか?
- ページ総数が多すぎないか?
- ページの縦分割がないか(1ページが縦1列か)?
- 理解を助ける挿し絵(イラスト)や図表が適度に含まれているか?
- カラフル過ぎないか?
- テキスト独自の差別化要素
▼「内容面」
▼「外観面」
▼「差別化要素」
①出題頻度 A、B、Cランクの内容が網羅されているか?(網羅性)
すべて網羅しています。→ 5点
一部、「タックスプランニング」の「15.決算書と法人税申告書」の論点が確認できなかったため、4点としています。
ただし、重要論点の抜け・漏れはなく、おおむね論点を網羅していますので問題はないです。
根拠:「課目」ごとの「出題頻度 A,B,Cランク」の網羅性は、下表のとおりです。
「出題頻度A,B,Cランク」の網羅性
課目 | 「出題頻度A,B,Cランク」の網羅性 |
---|---|
A ライフプランニングと資金計画 | 6論点の「A,B,Cランク」すべて網羅○ |
B リスク管理 | 5論点 の「A,B,Cランク」すべて網羅○ |
C 金融資産運用 | 11論点 の「A,B,Cランク」すべて網羅○ |
D タックスプランニング | 7論点 の「A,B,Cランク」すべて網羅○ |
E 不動産 | 6論点 の「A,B,Cランク」すべて網羅○ |
F 相続・事業承継 | 6論点 の「A,B,Cランク」すべて網羅○ |
すべて網羅しています。 |
根拠:詳細な「論点別」の「出題頻度 A,B,Cランク」の網羅性は、下表になります。
(※スマホの方は、ピンチイン・ピンチアウトにて、拡大・縮小ができます)
・日本FP協会の「FP3級の試験範囲」をもとに、直近 8回分の過去問を確認し「出題頻度」のランク付けを行っています。
・ランク付けは、出題傾向を考慮し、直近の過去問5回分程度の出題頻度から調整しています。
日本FP協会「FP3級 試験範囲」
https://www.jafp.or.jp/exam/subjects_03/
「出題頻度 A,B,Cランク」とは?
- Aランクは、毎回(過去に5回以上/6回中)出題される頻度が高い論点であり、必至で覚えなければならない知識です。
- Bランクは、ほぼ毎回(過去に3~4回/6回中)出題される頻度が高い論点であり、こちらも2番目に優先して覚えなければならない知識です。
- Cランクは、2,3回に1度程度(過去に1~2回/6回中)のペースで出題される論点で、余裕があったら覚えたい知識です。
- Pランクは、出題回数が0回(6回中)の論点であり、時間を割かないほうがいい知識です。
②暗記箇所が整理されているか?
整理されています。→ 5点
理由:暗記箇所が表で整理されています。
このテキストは、重要論点の暗記事項を表形式でまとめているため、表が多く暗記がしやすいです。
根拠:例として、「公的年金の仕組み」を挙げて説明します。
「国民年金の被保険者」(P17)にて、次のように「種類」「内容」を分けて説明しており、整理されています。
3級であれば、このくらいの分け方で十分です。
- 種類
- 内容
暗記箇所が整理されている
ほかの論点でも暗記箇所が整理されています。
③論点が理解しやすいか?
おおむね論点が理解しやすいですが、「基礎用語」の解説が一部省略されています。→ 4点
理由:例えば、金融の「投資信託」について、「特徴」(「定義」)と「仕組み」の説明はありますが、一部「基礎用語」の解説が省略されています。
(基礎用語:基準価格、純資産総額の解説なし、目論見書、運用報告書はあり)
根拠:金融の「投資信託」について、検証してみます。(P100)
(LECの「FP3級 合格のトリセツ 速習テキスト」は、「特徴」と「基礎用語」の解説があります)
- はじめに、この項目「投資信託」の「特徴」(「定義」)と「仕組み」の説明があり、投資信託のイメージができる。
- 次に、投資信託の「特徴」と「基礎用語」があるとわかりやすいが、省略されている。
(基礎用語:基準価格、純資産総額の解説なし、目論見書、運用報告書はあり)
論点が理解しやすいか
※ただし、このテキストは「出題頻度が高い要点のみ」を集めた ”要点・暗記重視のテキスト(要点特化型)” であり、学習スタイルに合わせて選択してただければ問題ないです。
理解のしやすさは、学習のポイント(定義、仕組み)をつかんだうえで、特徴や基礎知識に進むことで、論点が理解しやすくなります。
④法改正に対応しているか?
法改正に対応しています。→ 5点
根拠:以下のように、法改正に対応しています。
■金融資産運用の「東京証券取引所」の区分について(P79 OK)
・【改定前】:東京証券取引所の市場区分は、市場第一部、市場第二部、マザーズおよびJASDAQ の 4つであった。
・【改定後】:2022年4月から、東京証券取引所の市場区分は、プライム、スタンダード、グロースの3市場 となった。名古屋は、プレミア、メイン、ネクストの3市場になった。
■3級のテキストのため、ライフプランニングの「国民年金保険料」の「月額」は省略されていました。
・【改定前】:2021年4月の国民年金保険料は、月額16,610円
・【改定後】:2022年4月の国民年金保険料は、月額16,590円
■3級のテキストのため、相続の「未成年者控除」は省略されていました。
・【改定前】:相続または遺贈により財産を取得した相続人が未成年の場合、以下の金額を相続税から控除できる。
控除額=(20歳-相続開始時の年齢)x10万円
・【改定後】2022年4月1日以後、相続または遺贈により財産を取得した相続人が未成年の場合、以下の金額を相続税から控除できる。
控除額=(18歳-相続開始時の年齢)x10万円
ほかにもありますが、法改正に対応しています。
⑤テキストの途中に問題が挟まれていないか?
テキストの途中に問題が挟まれています。→ 4点
根拠:テキストの途中に「理解度チェック」「実技試験」が挟まれているため、4点としました。
※ただし、章立ての最後に(事後テストとして)含まれているため、本文の途中に挟まれているものより影響は少ないです。
章立てごとに「理解度チェック」、課目の最後に「実技試験」が挟まれている。
テキストを学習しているときと、問題を解くときは、頭の使う部分が異なるため、テキストの途中に問題が挟まれていると、インプットからアウトプットの切り替えが必要になり「理解・暗記の学習ペース」が乱されてしまう。
できれば、テキストと演習問題は、本自体を物理的に分けて学習したい。
⑥ページ総数が多すぎないか?
手持ちの3級のテキストの中で一番少ないです。→ 5点
根拠:課目と実質のページ数は、下表のとおりです。
課目 | 実質ページ数 |
---|---|
ライフプランニング | 2~41=40ページ |
リスク管理 | 44~80=37ページ |
金融資産運用 | 82~117=36ページ |
タックスプランニング | 120~152=33ページ |
不動産 | 154~180=27ページ |
相続・事業承継 | 182~210=29ページ |
計 202 ページ |
ページ総数が「202ページ」なのは、圧倒的なアドバンテージを誇る。
「試験で問われる可能性の高い論点」に絞って解説しているため、ページ総数が少なく、繰り返し学習にも向いています。
⑦ページの縦分割がないか(1ページが縦1列か)?
1ページが縦1列のレイアウトであり分割されておらず、読みやすいです。→ 5点
根拠:下のイメージ画像をご確認ください。
ページの縦分割がなく読みやすい
人は、上から下へ、左から右へ 文字を読むため、1ページが縦1列のレイアウトだと読みやすい。
テキストによっては、1ページが縦2列、縦3列に分割されているものもあり、学習の集中が乱されてしまう。
できれば、ページの縦分割がない(1ページが縦1列か)ほうが読みやすく、
このテキストはとても読みやすい。
⑧理解を助ける挿し絵(イラスト)や図表が適度に含まれているか?
挿し絵(イラスト)はなく、図表がメインの構成となっています。→ 4点
根拠:理解を助ける図表はあります。→「公的年金制度の全体像」(P17)
ただし、イラストが適度に含まれていないため、4点とさせていただきました。
最近のイラストが挿入されていることが当たり前のテキスト事情から鑑みると斬新です。
見方によっては、昔ながらの伝統的な基本テキストともいえます。
図表は含まれています
⑨カラフル過ぎないか?
「要点・暗記重視」のテキストとして、配色がシンプルで読みやすいです。→ 5点
理由:配色が2色で 長時間 勉強しても目が疲れないように設計されています。
根拠:
・文字:黒、赤の 2色 刷り → タックスの「1.税の種類」(P120)
・図表:黒、赤の 2色 刷り → 同上
カラフル過ぎると目が疲れてしまうデメリットもありますが、このテキストは長時間勉強しても目が疲れないです。
⑩テキスト独自の差別化要素
・「試験で問われる可能性の高い論点」に絞って解説しており、イラストはなく、図表は最小限の構成です。
・各課目の最初に、出題傾向一覧(学科試験)を載せており、ほかのテキストにはない差別化要素である。
・出題頻度の高い部分に「重要度」のアイコン表示があります。 → 5点
根拠:
・各課目の最初に、出題傾向一覧(学科試験)を載せており、ほかのテキストにはない差別化要素である。
試験を作っている「きんざい」ならではの強みです。
・同社の2級テキストよりも、3級のテキストは「柔らかいフォント」や「補足」を用いている
▼そのほか以下のように、初学者や独学者に向けた要点、つまづきポイントが説明されています。
・過去に出題された、また出題される可能性が高い語句や数値は、シンプルに「太字」や「赤字」で強調している。
・「落とし穴」アイコン:間違えやすいポイントを記載しています。
・「補足」アイコン:理解を助けるためのポイントを記載しています。
まとめ
▼メリット
- 「試験で問われる可能性の高い論点」に絞って解説しており、要点・暗記重視のテキスト(要点特化型)となっています。
- 「ページ総数」が圧倒的に少ない(実質 202ページ)ため、勉強時間を多く取れない方に適しています。
- 配色が2色刷りであり、長時間勉強しても目が疲れません。
- 出題頻度の高い論点とそうでない論点が「重要度」アイコンで分かりますので、「余裕があればやる、なければ飛ばす」といった判断がしやすいです。
- 法改正に対応しています。
▼ややデメリット
- イラストはなく、図表がメインの構成となっています。
- 論点の理解という意味では、説明を削っている分、やや論点の特徴がつかみずらいです。
※このテキストは「出題頻度が高い要点のみ」を集めた ”要点・暗記重視のテキスト(要点特化型)” であり、デメリットはメリットの裏返しですので、ご自身の勉強スタイルに合わせて選択していただければ幸いです。
▼まとめ
伝統的なシンプルイズベストな基本テキストです。
- 評価点は「47点/50点」であり、結論は、要点・暗記重視のテキスト(要点特化型)を探している方は「買い」です。
- ページ数が少なく繰り返し学習に向くため、「社会人で時間が取りにくく、勉強時間を短縮させたい人」は、このテキスト一択です。
- 評価したところ、学習対象者は、要点・暗記重視のテキストを探している「初学者」を対象としています。
「最短合格 3級FP技能士 参考書」を使うことで、
勉強開始までの「教材選択の時間ロス」をはぶき、効率よく学習を進めていだきたくことができます。
以下は、今回レビューした「参考書」の購入リンクです。
「3級FPに合格したい!」という方は、ぜひご検討ください。
購入リンク:最短合格 3級FP技能士 考書 2022-23年版
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