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FP3級 合格のトリセツ 速習テキスト 2024-25年版【プロがレビュー】

2024-06-01

FP3級 合格のトリセツ 速習テキスト 2024-25年版
FP3級 合格のトリセツ 速習テキスト 2024-25年版


【FP3級 合格のトリセツ 速習テキスト 】って、
初学者向けにイラストや図表を使って、説明も丁寧にされている本当ですか?

理解しやすいように整理されていたり、法改正に対応していますか?

要するに、、このテキストを使ってFP3級に合格できますか?

具体的に教えて、詳しい人!


こういった疑問にお答えします。

本記事の内容

  • 元教材制作者の筆者が「FP3級 合格のトリセツ 速習テキスト」の教材評価を行っています。
  • 独自の10個の評価項目用いて徹底評価し、点数づけしています。
    (「出題頻度の網羅性」「暗記箇所の整理」「論点の理解しやすさ」など)
  • 本記事を読むことで、変な教材に手を出して無駄な時間とお金を使うこともなくなります。


記事の信頼性

この記事を書いた人

CFP ®資格認定者 / 1級FP技能士 / 宅地建物取引士 / 第二種 情報処理技術者 / 日商簿記 等

教材制作会社に6年間 勤務
eラーニング・企業内研修用の「教材制作」「教材評価」の業務に携わる.

業務経験からFP・宅建の学習用教材を評価し,マニアックに解説しています.


 この記事を読むことで、勉強開始までの「教材選択の時間ロス」をはぶき、効率よく学習を進めていだきたくことができます。


5分で読めますので、この教材の評価が知りたい方は、最後まで読んでみてください。


「FP3級 合格のトリセツ 速習テキスト 」の商品説明

  • 本テキストは、FP3級の「基本テキスト」(教科書・参考書・テキスト)の位置づけです。
  • 学習対象者は、「初学者」を対象としています。
  • 本テキストを読んだ第一印象は、イラストや解説に複数ページを使って丁寧に説明されているということです。


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徹底レビュー

評判のいい「FP3級 合格のトリセツ 速習テキスト 2024-25年版」【プロがレビュー】

「FP3級 合格のトリセツ 速習テキスト 2024-25年版」表紙
「FP3級 合格のトリセツ 速習テキスト 2024-25年版」表紙

結論は、FPの入門テキストとして とても丁寧に説明されていますので、初学者は「買い」です。

その「メリット」、「デメリット」、「評価点」を見ていきましょう。

▼メリット

  • 複数ページを使ってイラストや図表にて丁寧に説明されています。
  • 暗記箇所が表形式で整理されています。
  • 論点が理解しやすいです。
  • 出題頻度の高い論点、過去に出題された箇所がアイコン表示でわかります。
  • 法改正に対応しています。

▼ややデメリット

  • 1ページが縦2列に分割されている
    ※ただし、本テキストは、自分に足りない知識をメモ(右に分割された部分)に書き込むという使い方を想定しているため、この使い方が合っている受験生の方はデメリットになりません。

▼本テキストのタイプ

本 基本テキストのタイプは、「バランス」型と「詳細説明」型の中間の特性をもったテキストになっていますが、やや「詳細説明」型 寄りのテキストになっています。

「基本テキストのタイプ」の説明

▼「バランス」型テキスト
・イラストと図表、文章説明の「バランスがよい」基本テキストです。
・メリット:オールラウンド(下の中間)の特性をもったテキストです。初学者がはじめに用意したいテキストです。
・対象者:初学者、中級者 向け

▼「詳細説明」型テキスト
・文章説明が「詳細かつ正確性を重視」したテキストです。
・メリット:論点の詳しい説明があったり、法律系の試験の場合 正確な条文が記載されていたりします。
・対象者:中級者 向け

▼「要点・暗記重視」型テキスト
・出題頻度が高い「要点や用語のみ」を集めたテキストです。
 詳しい説明が必要な場合は、他の基本テキストから確認することが前提です。
・メリット:要点の「復習や暗記」が効率的にできます。
・対象者:復習向け、暗記向け、リベンジ組、時間がない人向け

(※スマホ方は、ピンチイン・ピンチアウトにて拡大・縮小ができます)

基本テキストのタイプ「FP3級 合格のトリセツ 速習テキスト」
基本テキストのタイプ「FP3級 合格のトリセツ 速習テキスト」


▼評価点は「46点/50点」です

当サイトは、独自の「評価項目」を用いて、本テキストを「評価点」をつけて評価しています。

  • 「評価項目」は、10項目です。
  • 「評価点」は、「評価項目」ごとに5点、全体で50点満点(10項目×5点)としています。

※40点以上は高得点です。

評価項目と評価点

カテゴリ評価項目評価点
(各5点)
内容面
①出題頻度A,B,Cランクの内容が
 網羅されているか?(網羅性)
②暗記箇所が
 整理されているか?
③論点が理解しやすいか?
④法改正に対応しているか?
⑤テキストの途中に問題が
 挟まれていないか?
外観面
⑥ページ総数が多すぎないか?
⑦ページの縦分割がないか?
(1ページが縦1列か)
⑧理解を助けるイラストや図表が
 適度に含まれているか?
⑨カラフル過ぎないか?
差別化要素
⑩テキスト独自の差別化要素
合計点数
46/50

※評価項目ごとの評価点・評価基準は当サイトの独自のものです。
 定期的に調整していますので評価点が変わる場合がありますのでご注意ください。
※また、評価点は人によって感じ方が異なります。
 その場合は,点数よりも評価内容を参考になさってください。


 以下に、理由・根拠を詳しく解説します。

FP3級 合格のトリセツ 速習テキスト 2024-25年版【徹底レビュー】

それでは理由・根拠を詳しく、以下の「評価項目」を用いて点数をつけて評価していきます。

  • 「評価項目」は、10項目です。
  • 「評価点」は、「評価項目」ごとに5点、全体で50点満点(10項目×5点)としています。


①出題頻度 A、B、Cランクの内容が網羅されているか?(網羅性)

すべて網羅しています。→ 5点

根拠

「課目」ごとの「出題頻度 A,B,Cランク」の網羅性は、下表のとおりです。

「出題頻度A,B,Cランク」の網羅性

課目「出題頻度A,B,Cランク」の網羅性
A ライフプランニングと資金計画8/10論点の「A,B,Cランク」網羅
B リスク管理5/7論点 の「A,B,Cランク」網羅
C 金融資産運用11/13論点 の「A,B,Cランク」網羅
D タックスプランニング9/10論点 の「A,B,Cランク」網羅
E 不動産6/9論点 の「A,B,Cランク」網羅
F 相続・事業承継6/9論点 の「A,B,Cランク」網羅
45/58論点 網羅

・日本FP協会の「FP3級の試験範囲」をもとに、直近 8回分の過去問を確認し「出題頻度」のランク付けを行っています。
・ランク付けは、出題傾向を考慮し、直近の過去問5回分程度の出題頻度から調整しています。

日本FP協会「FP3級 試験範囲」
https://www.jafp.or.jp/exam/subjects_03/

「出題頻度 A,B,Cランク」とは?

  • Aランクは、毎回(過去に5回以上/6回中)出題される頻度が高い論点であり、必至で覚えなければならない知識です。
  • Bランクは、ほぼ毎回(過去に3~4回/6回中)出題される頻度が高い論点であり、こちらも2番目に優先して覚えなければならない知識です。
  • Cランクは、2,3回に1度程度(過去に1~2回/6回中)のペースで出題される論点で、余裕があったら覚えたい知識です。
  • Pランクは、出題回数が0回(6回中)の論点であり、時間を割かないほうがいい知識です。

■詳細な「論点別」の「出題頻度 A,B,Cランク」の網羅性は、下表になります。

(※スマホの方は、ピンチイン・ピンチアウトにて、拡大・縮小ができます)

論 点出題頻度
(A:高,B:中,C:低)
FP3級 合格のトリセツ
速習テキスト
2024-25年版(LEC)
網羅性(〇/△/なし)
■A ライフプランニングと資金計画
1.ファイナンシャルプランニングと倫理
P
2.ファイナンシャルプランニングと関連法規
C
3.ライフプランニングの手法プロセス
A
(考え方はP)
4.社会保険(公的医療保険雇用保険)
A
5.公的年金(国民年金、厚生年金)
A
6.企業年金・個人年金等
C
7.年金と税金
Pなし
(出題ゼロで問題なし)
8.ライフプラン策定上の資金計画
 (住宅、教育資金)
A
9.ローンとカード
C
10.ライフプランニングと資金計画の最新の動向
Pなし
(出題ゼロで問題なし)
■B リスク管理
1.リスクマネジメント
Pなし
(出題ゼロで問題なし)
2.保険制度全般(保険業法、保険法)
B
3.生命保険
A
4.損害保険
A
5.第三分野の保険
B
6.リスク管理と保険
P
7.リスク管理の最新の動向
Pなし
(出題ゼロで問題なし)
■金融資産運用
1.マーケット環境の理解
A
2.預貯金金融類似商品等
 (預貯金、信託商品)
C
3.投資信託(特徴)
A
4.債券投資(特徴)
A
5.株式投資
A
6.外貨建商品(特徴)
B
7.保険商品
Pなし
(出題ゼロで問題なし)
8.金融派生(デリバティブ)商品(特徴)
B
9.ポートフォリオ運用(理論)
A
10.金融商品と税金
B
11.セーフティネット
C
12.関連法規
C
13.金融資産運用の最新の動向
Pなし
(出題ゼロで問題なし)
■タックスプランニング
1.わが国の税制
C
2.所得税の仕組み
A
3.各種所得の内容(計算)
A
4.損益通算
B
5.所得控除
A
6.税額控除
B
7.所得税の申告と納付
A
8.個人住民税
P
9.個人事業税
P
10.タックスプランニングの最新の動向
Pなし
(出題ゼロで問題なし)
■不動産
1.不動産の見方(調査)
A
2.不動産の取引
 (宅建業法、留意点、借地借家法)
A
3.不動産に関する法令上の規制
 (都市計画,建築基準法)
A
4.不動産の取得・保有に係る税金
B
5.不動産の譲渡に係る税金
 (個人の税金、課税の特例)
A
6.不動産の賃貸
Pなし
(出題ゼロで問題なし)
7.不動産の有効活用(手法)
C
8.不動産の証券化
Pなし
(出題ゼロで問題なし)
9.不動産の最新の動向
Pなし
(出題ゼロで問題なし)
■相続事業承継
1.贈与と法律
A
2.贈与と税金
A
3.相続と法律
A
4.相続と税金
A
5.相続財産の評価(株式等)
C
6.相続財産の評価(不動産)
B
7.不動産の相続対策(延納物納対策、
 相続税引下げや移転、遺産分割対策)
Pなし
(出題ゼロで問題なし)
8.相続と保険の活用
Pなし
(出題ゼロで問題なし)
9.相続事業承継の最新の動向
Pなし
(出題ゼロで問題なし)
論点数 計
5845
(〇は1、△は0.5
小数点は切上で集計)
評価点:
コメント:
5点/5点中
A,B,Cランクを網羅


②暗記箇所が整理されているか?

整理されています。→ 5

理由

  • 「似たような論点を比較しながらまとめて」おり暗記しやすい
  • 「表形式で内容を分けて整理して」おり暗記しやすい

根拠

■①「似たような論点を比較しながらまとめて」おり暗記しやすい

▼例:リスクの「生命保険料控除(限度額)」(P120)

生命保険料控除はの限度額、「一般」と「個人年金」と「介護医療」があり、さらに「旧制度」と「新制度」に分かれており混乱してしまいがちですが、次のように上段に似た論点の「保険料控除」、左列に「旧・新」制度として纏めることで、比較しながら暗記しやすいです。

リスクの「生命保険料控除(限度額)」(P120)
リスクの「生命保険料控除(限度額)」(P120)

▼例:リスクの「死亡保険金と税金」(P124)

死亡保険金と税金は、だれが「契約者」「被保険者」「受取人」かによって、税金が「相続税」「所得税」「贈与税」にわかれます。次のように似ている3パターンの組み合わせを比較しながらまとめているため暗記しやすいです。

リスクの「死亡保険金と税金」(P124)
リスクの「死亡保険金と税金」(P124)

■②「表形式で内容を分けて整理して」おり暗記しやすい

▼例:相続の「実子以外で相続人になれる子」(P395)

1つの論点の中で知識が複数に分かれるものは、文章で説明されてもなかなか整理ができませんが、次のように表形式で「実子以外で相続人になれる子」の中の知識を整理することで暗記しやすくなっています。

相続の「実子以外で相続人になれる子」(P395)
相続の「実子以外で相続人になれる子」(P395)

ほかの論点でも暗記箇所が整理されていました。

暗記は、次のように整理されていると覚えやすくなります。
・「似たような論点を比較しながら まとめている」こと
・「表形式に整理されている」こと


③論点が理解しやすいか?

論点が理解しやすいです。→ 5点

理由

金融の「投資信託」では、「①定義」「流れ」のイメージから入り、次に「②特徴」「③基礎用語」、そして「④仕組み」の説明を行うことで論点が理解しやすいです。

根拠

【検証1】:金融の「投資信託」を例に検証してみます。(P212-214)

  • 定義
    はじめに、「投資信託」の「定義」と「流れ」の説明があり、投資信託のイメージができる。
  • 特徴
    次に、投資信託の「特徴」が簡潔にまとめられている。
  • 基礎用語
    言葉の意味がわからなくならないように用語の解説があります。(基礎用語:基準価格、純資産総額、目論見書、運用報告書の解説あり)
  • 仕組み
    そして、投資信託は、証券会社、銀行、運営会社などが運営に関わっている説明があります。

■1.定義(投資信託の定義と、お金の流れ)

はじめに、「投資信託」の「定義」と「流れ」の説明があり、投資信託のイメージができる。

金融の「投資信託」(P212)
金融の「投資信託」(P212)

■2.特徴

次に、投資信託の「特徴」が簡潔にまとめられている。

■3.基礎用語

言葉の意味がわからなくならないように用語の解説があります。(基礎用語:基準価格、純資産総額、目論見書、運用報告書の解説あり)

金融の「投資信託」(P213)
金融の「投資信託」(P213)

■4.仕組み

そして、投資信託は、証券会社、銀行、運営会社などが運営に関わっている説明があります。

金融の「投資信託」(P216)
金融の「投資信託」(P216)

理解のしやすさは、学習のイメージ(①定義・流れ)をつかんだうえで、解説(②特徴、④仕組み)に進むことで、論点が理解しやすくなります。このテキストは、理解しやすいです。

【検証2】:タックスの「税金の分類と所得税の基本」(P248-249)

税制は範囲が広いのですが、全体の整理から入り、課税対象のイメージを持たせ、課税方式を区別して整理しています。

  • 税制全体の整理
    税金の種類として、税金は「国税と地方税」の2つに分けられ、さらに納税方法として「直接税と間接税」の2つがあるという税制全体をとらえることができます。
  • 税制全体の課税対象を区分して整理
    前述1.の「直接税・間接税」ごと、「国税・地方税」ごとにどのような「課税対象」(何に税負担を求めるか)があるか表形式で区分されているので整理しながらイメージできます。
  • 課税方式を区分して整理
    さらに課税方式には、自分で申告する「申告納税方式」と、国や地方が計算した税金を納める「賦課課税方式」があり、それぞれどのような課税対象があるか区分されています。

■1.税制全体の整理

税金の種類として、税金は「国税と地方税」の2つに分けられ、さらに納税方法として「直接税と間接税」の2つがあるという税制全体をとらえることができます。

■2.税制全体の課税対象を区分して整理

前述1.の「直接税・間接税」ごと、「国税・地方税」ごとにどのような「課税対象」(何に税負担を求めるか)があるか表形式で区分されているので整理しながらイメージできます。

タックスの「税金の分類と所得税の基本」(P248)
タックスの「税金の分類と所得税の基本」(P248)

■3.課税方式を区分して整理

さらに課税方式には、自分で申告する「申告納税方式」と、国や地方が計算した税金を納める「賦課課税方式」があり、それぞれどのような課税対象があるか区分されています。

タックスの「税金の分類と所得税の基本」(P249)
タックスの「税金の分類と所得税の基本」(P249)

検証1と同様こちらの検証2でも、学習のイメージをつかんだうえで、解説に進むことで、論点が理解しやすくなっています。


④法改正に対応しているか?

法改正に対応しています。→ 5点

根拠

以下のように、法改正に対応しています。

■ライフプランニング

▼「国民年金保険料」について

・【改定前】:2023年4月の国民年金保険料は、月額16,520円 となる。
・【改定後】:2024年4月の国民年金保険料は、月額16,980円 となる。

ライフの「2.公的年金のしくみ」(P49)
ライフの「2.公的年金のしくみ」(P49)

▼老齢基礎年金について

・【改定前】:2023年度の老齢基礎年金額(満額)は、795,000円 であった。
・【改定後】:2024年度の老齢基礎年金額(満額)は、816,000円 となる。

ライフの「4.老後基礎年金の受給」(P52)
ライフの「4.老後基礎年金の受給」(P52)

▼遺族基礎年金の受給要件

・【改定前】:2023年度の配偶者が受給する場合は、795,000円 となり、
 +第1子,第2子目まで、228,700円、
 +第3子以降は、76,200円 となる。
・【改定後】:2024年度の配偶者が受給する場合は、816,000円 となり、
 +第1子,第2子目まで、234,800円、
 +第3子以降は、78,300円 となる。

ライフの「遺族基礎年金の受給要件」(P64)
ライフの「遺族基礎年金の受給要件」(P64)

■金融資産運用

NISA制度が、新NISA制度にて拡充されます。

▼年間投資上限額について

・【改定前】:つみたてNISAが40万円、一般NISAが120万円 であった。
・【改定後】:つみたて投資枠(名称変更)が120万円、成長投資枠(名称変更)240万円 となる。

▼非課税期間について

・【改定前】:つみたてNISAが20年間、一般NISAが5年間 であった。
・【改定後】:制限なし(無期限)となる。

金融の「新NISA」(P234)
金融の「新NISA」(P234)

■相続

▼贈与税の計算方法について

・【改定前】:(贈与者ごとに1年間に贈与を受けた合計額-2,500万円)×一律20% であった。
・【改定後】:{(贈与者ごとに1年間に贈与を受けた合計額-毎年110万円の基礎控除)-2,500万円}×一律20% となる。

相続の「相続時精算課税制度」(P424)
相続の「相続時精算課税制度」(P424)

ほかにもありますが、法改正に対応しています。
法改正は試験で毎年狙われますので、対応していると安心感があります。


⑤テキストの途中に問題が挟まれていないか?

テキストの途中に問題が挟まれています。→ 3点

根拠

テキストの途中に「複数問」の問題が含まれているため、3点としました。

※3級のテキストは本文の途中に問題が含まれており、やや学習のペースを乱される場面がありました。
(2級のテキストは、章立ての最後にまとまった事後テストの位置づけで含まれているため影響は少なかった)

※ただし、受験生の学習スタイルに合わせて、 論点ごとの事後テストの力試しの置づけとして解きたい場合は、デメリットにならないです。

リスクの「失火責任法」(P139)
リスクの「失火責任法」(P139)
リスクの「地震保険の保険料」(P141)
リスクの「地震保険の保険料」(P141)

テキストを学習しているときと、問題を解くときは、頭の使う部分が異なるため、テキストの途中に問題が挟まれていると、インプットからアウトプットの切り替えが必要になり「理解・暗記の学習ペース」が乱されてしまう。(参考、テキストによっては、本文の途中に「1問1答」や「複数問」の問題が含まれているものがある)
できれば、テキストと演習問題は、本自体を物理的に分けて学習したい。

参考:なぜ、基本テキストに演習問題が入っているの?
・競争の原理から、教材制作各社とも他社より付加価値を出したい事情から、消費者からみて「基本テキストの中に演習問題も含まれていることはお得感」があり、その結果、基本テキスト+演習問題の構成になっているものが多くなっています。初学者・中級者向けの教材によくあります。
・上級者向けの教材では、説明文だけを掲載したテキストや、演習問題だけを掲載した問題集など、インプットとアウトプットの目的別に分かれています。


⑥ページ総数が多すぎないか?

ページ数は標準的です。→ 5点

根拠

課目と実質のページ数は、下表のとおりです。

課目実質ページ数
A.ライフプランニング74ページ
B.リスク管理70ページ
C.金融資産運用80ページ
D.タックスプランニング71ページ
E.不動産62ページ
F.相続・事業承継48ページ
計 405 ページ

昨年版(2023-24年版)よりもページ数が削減されています。手持ちのテキストのなかでは標準的です。

3級FPの標準的なテキストは「400ページ」程度ですが、本テキストは「405」ページあります。
※「詳細説明」型のテキストは、初学者向けに「理解するための文章」「イラストや図表」を入れことでページ数がかさむのは必然的であり、初学者が理解を進めるうえではメリットになります(急がば回れ)。
ページ総数と理解のしやすさ(詳しい説明)は、相反関係(トレードオフ)にあることをご理解ください。

参考:ページ総数は、なぜ変わるの?
・繰り返し学習向け、要点の暗記重視のテキストだとページ数が少なくなる傾向があります。
・反対に、初学者向けにイラストや図表を多く入れたり、中級・上級者向けに正確な文章を記載しようとするとテキストのページ数は多くなります。
 ページ数が少ないことは、イラストや図表・正確な文章などを削っており、他のメリットとのトレードオフの関係にあります。


⑦ページの縦分割がないか(1ページが縦1列か)?

1ページのレイアウトが縦2列のに分割されており、やや読みにくいです。→ 4点

根拠

下のイメージ画像をご確認ください。

ページの縦分割がある

分割されているページがある(P167,179,他)。
分割されているページがある(P167,179,他)。

人は、上から下へ、左から右へ 文字を読むため、1ページが縦1列のレイアウトだと読みやすいですが、本テキストは 1ページが縦2列に分割されており少し読みづらいです。
できれば、ページの縦分割がない(1ページが縦1列か)ほうが読みやすい。

※ただし、本テキストは過去問などから自分で足りない部分をメモ(右に分割された部分)に書き込むという使い方を想定しているため、この使い方が合っている受験生の方はデメリットになりません。


⑧理解を助けるイラストや図表が適度に含まれているか?

「イラスト」や「図表」が適度に含まれています。→ 5点

根拠

以下のように、理解を助ける「イラスト」や「図表」が適度に含まれています。

▼イラスト

金融の「ローソク足」(P204)

イラストがあることで、ローソク足の終値と始値の動きのイメージが読み取れます。

金融の「ローソク足」(P204)
金融の「ローソク足」(P204)

▼表

タックスの「3.所得の種類」(P251)

表があることで、すっきり整理して扶養親族の控除額を確認できます。

タックスの「3.所得の種類」(P251)
タックスの「3.所得の種類」(P251)

「イラスト」と「図表」を用いて、イメージや概念から論点に入ることで理解しやすくなるとともに、文字情報で論点に入るよりも頭の負荷が軽減され学習が継続しやすくなります。


⑨カラフル過ぎないか?

初学者向けテキストとしては、カラフル過ぎずバランスが取れています。 → 4点

理由

淡い配色を使い、目に優しく学習の妨げにならないように設計されています。

根拠

  • 文字の色:黒、赤の 2色
  • イラストの色:黒、赤、緑、青、黄の5系色

■文字の色

黒、赤の2色に統一され読みやすいです。

タックスの「1.確定申告」(P306)
タックスの「1.確定申告」(P306)

■イラストの色

黒、赤、緑、青、黄の5系色に統一され配色のバランスが取れています。

▼ライフの「確定拠出型年金の加入イメージ」(P70)

淡い配色を使い、目に優しく学習の妨げになりません。

ライフの「確定拠出型年金の加入イメージ」(P70)
ライフの「確定拠出型年金の加入イメージ」(P70)

▼不動産の「3都市計画区域」(P347)

淡い配色を使い、目に優しく学習の妨げになりません。

不動産の「3都市計画区域」(P347)
不動産の「3都市計画区域」(P347)

このテキストは、おおむねバランスがとれています。

・初学者向けのテキストは、飽きさせない工夫から全ページカラーのものが多いです。カラフル過ぎると目が疲れてしまうデメリットもあります。
・また、すべてがカラフルだと、どこが大事な部分かわからなくなるデメリットもあり、強調表示のバランスが大事になります。

参考:初学者・中級者・上級者向けのテキストの配色は?
・「初学者向け」のテキストは、飽きさせない工夫から全ページカラーのものが多いです。
・「中級者向け」のテキストは、2色刷りで黒と朱色(赤系)のみで強調表現を分けているものもあります。
・受験を多く経験している「上級者向け」のテキストになると、文字色は1色で太字や下線(アンダーライン)で強調表現しているテキストや、まったく太字や下線もないテキストもあります。
 なお、「上級者」は、重要な部分が自分で分かるため、自ら下線を引いたり、メモ書きを入れるなどカスタマイズすることから、極めてシンプルなテキストを好みます。(本試験の直前には,自分だけのテキストができあがっているイメージです)


⑩テキスト独自の差別化要素

  • 「はじめのまとめ」
    課目ごと、章立てごとに「はじめに何を勉強するか」といった学習目標が提示されており、学習目的をもって学習に望むことができます。
  • 「重要度」アイコンの表示
    「余裕があればやる、なければ飛ばす」といった判断がしやすいです。
  • 「お役立ちコーナー」による解説
    初学者や独学者に向けた要点つまづきポイントが説明されています。
  • その他、ステップアップ講座
    「3級から2級へのステップアップ演習問題」が用意されています。
    → 5点

根拠

■1.はじめのまとめ

課目ごと、章立てごとに「何を勉強するか」の学習目標が提示され、学習者が「自分がいま何の勉強をしているのか」という学習目的をもって勉強ができます。

1.はじめのまとめ
1.はじめのまとめ

細かいテクニックより「何を勉強するのか?」が一番大切であり、教材の基礎基本がしっかりしているテキストです。

■2.「重要度」アイコンの表示

出題頻度の高い論点に「重要度A,B,C」とアイコンが表示されており(タイトルの右上)、「余裕があればやる、なければ飛ばす」といった判断がしやすいです。

2.「重要度アイコン」の表示
2.「重要度アイコン」の表示

■3.「お役立ちコーナー」による解説

「お役立ちコーナー」にて、「ワンポイント」「ナビゲーション」「用語の意味」「レック先生のズバッと解説」のアイコンが表示され、初学者や独学者に向けた要点、つまづきポイントが説明されています。

お役立ちアイコン
お役立ちアイコン

■4.その他、ステップアップ講座

「ステップアップ講座」にて、各章立ての終わりに「3級から2級へのステップアップ演習問題」が用意されており(3級だけ受けたい人は必要ないが)、2級を目指す人にはよい動機付けになっています。

相続のステップアップ講座(P440)
相続のステップアップ講座(P440)


まとめ

メリット

  • 複数ページを使ってイラストや図表にて丁寧に説明されています。
  • 暗記箇所が表形式で整理されています。
  • 論点が理解しやすいです。
  • 出題頻度の高い論点、過去に出題された箇所がアイコン表示でわかります。
  • 法改正に対応しています。

ややデメリット

  • 1ページが縦2列に分割されている
    ※ただし、本テキストは、自分に足りない知識をメモ(右に分割された部分)に書き込むという使い方を想定しているため、この使い方が合っている受験生の方はデメリットになりません。

まとめ

  • 評価点は「46点/50点」であり、結論は、FPの入門テキストとして丁寧に説明されているテキストを探している方は「買い」です。
  • 評価したところ、学習対象者は「初学者」向けの基本テキストです。

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