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2023年版 宅建 厳選した「過去問題集」5冊を【プロが徹底比較】

2023-01-15

宅建士 過去問題集 徹底比較 2023年版
宅建士 過去問題集 徹底比較 2023年版


2024年版の 宅建 厳選した「過去問題集」徹底比較の教材レビューの記事はこちらです。
→ 2024年版 宅建 厳選した「過去問題集」を【プロが徹底比較】

2024年版 宅建 厳選した「過去問題集」を徹底比較
最新2024年版 宅建 厳選した「過去問題集」5冊を【プロが徹底比較】

続きを見る


宅建士の「過去問題集」って、種類がいっぱいありますけど、どれがいいかわかりません。

手っ取り早く、オススメの過去問題集を「比較」することはできませんか?
たとえば、「評価点を数値化して比較」とか、まとめることはできませんか?

教えください。詳しい人!


こういった疑問にお答えいたします。


本記事の内容

  • 元教材制作者の筆者が厳選した宅建の「過去問題集」の5冊を点数づけし 教材評価を行っています。
  • 独自の6個の評価項目を用いて徹底評価し、点数づけしています。
    (「出題頻度」「解説の理解しやすさ」「問題数の適量さ」など)
  • 本記事を読むことで、変な教材に手を出して無駄な時間とお金を使うこともなくなります

次の過去問題集の評価を行っています。

  • 「①宅建士 合格のトリセツ 一問一答式 過去問題集 2023年度版」
     (以下「①トリセツ 一問一答式」と呼ぶ)
  • 「②宅建士 合格のトリセツ 分野別過去 問題集 2023年度版」
     (以下「②トリセツ 分野別」と呼ぶ)
  • 「③出る順 宅建士 ウォーク問 過去問題集 2023年度版」
     (以下「③出る順 ウォーク問」と呼ぶ)
  • 「④出る順 宅建士 一問一答〇×1000肢 問題集 2023年度版」
     (以下「④一問一答〇×1000肢」と呼ぶ)
  • 「⑤出る順 宅建士 過去30年 良問厳選 問題集 2023年度版」
    (以下「⑤出る順 模試形式 30年」と呼ぶ)

※本サイトでは、個別に「過去問題集」を徹底レビューした記事もありますので、合わせてご確認ください。


記事の信頼性

  • この記事を書いている私は、学習用教材の「教材制作」「教材評価」の業務に6年間たずさわっていました。
  • また宅地建物取引士試験の「合格者」です。
  • 実際に過去問題集「①トリセツ一問一答式」「②トリセツ分野別」「③出る順ウォーク問」「④一問一答〇×1000肢」「⑤出る順 模試形式 30年」を入手して確認しました。
執筆・監修者:ひろ@1級FP宅建士
執筆・監修者:ひろ@1級FP宅建士


この記事を読むことで、勉強開始までの「教材選択の時間ロス」をはぶき、効率よく学習を進めていだきたくことができます。


6分で読めますので、厳選した教材の評価が知りたい方は、最後まで読んでみてください。


\過去問解だけでは対応できない範囲を網羅的に演習できる!/
\30年分のデータベースから,良問だけ300問厳選した問題集です!/


独学の方に朗報です。

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もくじ

宅建 厳選した過去問題集5冊を徹底比較【プロが点数づけ】



結論だけを知りたい方は、次の【結論】をご確認ください。

評判のいい宅建「過去問題集」5冊を徹底比較【結論】


結論、宅建の「過去問題集」の点数比較

当サイトでは、「評価項目」を用いて点数をつけて評価しています。

「評価点」は、「評価項目」ごとに5点、全体で30点満点(6項目×5点)としています。
※「評価項目」ごとの点数付けは、後述に解説いたします。

評価項目ごとの評価点を合計すると、どの過去問題集も十分な評価点です。

どの過去問題集も29点(30点満点中)と高得点です。

過去問題集 名評価点数
「①トリセツ一問一答式」29点/30点
「②トリセツ分野別」29点/30点
「③出る順ウォーク問」29点/30点
「④一問一答〇×1000肢」29点/30点
「⑤出る順 模試形式 30年」29点/30点
合計点数


1.時間が多くとれない方、1肢ごとにじっくり解きたい方は「①トリセツ 一問一答式」

①宅建士 合格のトリセツ 一問一答式 過去問題集
①宅建士 合格のトリセツ 一問一答式 過去問題集
  • 本問題集は、「一問一答式」過去問題集の位置づけです。
  • 学習対象者は、1肢ごとにじっくり解きたい「初学者」を対象としています。
  • 読んだ第一印象は、問題の解説が「一言解説」によってポイントが暗記しやすくなっている、ということです。

メリット

  • 問題に対する解説が「一言解説」でされており、簡潔で暗記しやすいです。
  • 「問題」ページと「解答」ページを物理的に分けて配置しており、問題を解いている最中に「答え」が見えることがないです。
  • 出題頻度の高い論点とそうでない論点が「★★★」(星マーク)でわかりますので「余裕があればやる、なければ飛ばす」といった判断がしやすいです。
  • 法改正に対応しています。

ややデメリット

  • 本「一問一答式 問題集」から 同社LEC「合格のトリセツ 基本テキスト」へリンクがありますが、章立てごとのリンクであり選択肢ごとに「基本テキスト」のどこにリンクしているのか ややわかりにくいです。
    ※ただし、何もリンクがない問題集もありますので、基本テキストの該当箇所を確認するのに役立ちます。

個別に「過去問題集」の徹底レビューした記事です。ぜひご確認ください。

→ ①2023年版 宅建士合格のトリセツ 一問一答式過去問題集【プロがレビュー】


2.問題の解説が丁寧な「分野別」過去問題集を探している方は「②トリセツ 分野別」

②宅建士 合格のトリセツ 分野別 過去問題集
②宅建士 合格のトリセツ 分野別 過去問題集
  • 本問題集は、「分野別」過去問題集の位置づけです。
  • 学習対象者は、分野別に1問4択式にて解きたい「初学者」を対象としています。
  • 読んだ第一印象は、ほかの「分野別」過去問題集の種類の中では、問題の解説が「丁寧に解説」されて理解しやすくなっている、ということです。

メリット

  • 30年分の過去問データベースから、合格に必要な300問を厳選しています。
  • ほかの「分野別」過去問題集の種類の中では、問題の解説が丁寧に説明されており、理解しやすいです。
  • 「問題」ページと「解答」ページを物理的に分けて配置しており、問題を解いている最中に「答え」が見えることがないです。
  • 重要な論点とそうでない論点が「重要度」(A,B,Cマーク)でわかりますので「余裕があればやる、なければ飛ばす」といった判断がしやすいです。
  • 法改正に対応しています。

ややデメリット

  • 「分野別」過去問題集の問題数としては、やや少ないです。
     一般的な「分野別」過去問題集の問題数は、直近10年分の「約481問」が掲載されており、本問題数は「300問」の掲載です。(カバー率:62%)
     ※ただし、メリットにある「合格に必要な300問に厳選」していることと、「問題の解説を丁寧」にしていることのトレードオフであり、良問を少ない問題数で習得したい受験生の方はデメリットにはなりません。

下のリンクは、個別に「過去問題集」の徹底レビューした記事です。ぜひご確認ください。

→ ②2023年版 宅建士合格のトリセツ 分野別過去問題集【プロがレビュー】


3.分野別に問題集があり,解説が「詳細」「正確」な過去問題集を探している方は「③出る順 ウォーク問」

③出る順 宅建士 ウォーク問 過去問題集
③出る順 宅建士 ウォーク問 過去問題集
  • 本問題集は、「分野別」過去問題集の位置づけです。
  • 学習対象者は、「初学者」から「リベンジ組」まで使えます。
  • 読んだ第一印象は、「圧倒的な網羅性」があり「内容が正確」である、ということです。

メリット

  • 分野ごとに問題集が構成され、圧倒的な試験範囲の網羅性があります。
    (「①権利関係」「②宅建業法」「③法令上の制限・税・その他」の3分冊で問題集が構成されている)
  • 問題の解説が詳細」かつ「正確」に記載されています。
  • 「問題」ページと「解答」ページを物理的に分けて配置しており、問題を解いている最中に「答え」が見えることがないです。
  • 出題頻度の高い論点とそうでない論点が「重要度ランク」(A,B,Cマーク)でわかりますので「余裕があればやる、なければ飛ばす」といった判断がしやすいです。
  • 法改正に対応しています。

ややデメリット

  • 本,過去問題集は分野ごとに問題集が発売されていることで(「①権利」「②業法」「③法令上・税」)、問題数が「550」問とやや多いです。
    ※ただし、メリットにある「圧倒的な試験範囲の網羅性」があることと、問題数がかさむことは相反関係(トレードオフ)にあり、問題数を多く演習したい受験生の方はデメリットにはなりません。

下のリンクは、個別に「過去問題集」の徹底レビューした記事です。ぜひ、ご確認ください。

 → ③2023年版 出る順 宅建士 ウォーク問 過去問題集【プロがレビュー】


4.過去問だけでは不十分な論点の問題集を探している方は「④一問一答〇×1000肢」

④出る順 宅建士 一問一答〇×1000肢 問題集 2023年版
④出る順 宅建士 一問一答〇×1000肢 問題集 2023年版
  • 本問題集は、過去問では対応できない「一問一答式」のオリジナル問題集の位置づけです。
  • 学習対象者は、「初学者」から「リベンジ組」を対象としています。
  • 読んだ第一印象は、「過去問だけでは対応できない論点の問題が多く掲載されている」、ということです。

メリット

  • 過去問だけでは不十分な論点について、オリジナル問題で補充しており出題範囲を網羅的に問題演習することができます。
    特に思考力を問う「権利関係(民法)」や,法改正があった論点では、過去問がなくオリジナル問題が威力を発揮します。オリジナル問題は「通信講座」や,直前期の「予想問題」でしか手に入りにくいのですが、1月の早い時期に市販教材で購入できることもメリットです。
  • 「問題」ページと「解答」ページが物理的に分かれて配置されており、問題を解いている最中に「答え」が見えることがないです。
  • 出題頻度の高い論点とそうでない論点が「3段階に重要度」を表示(★マーク)していますので「余裕があればやる、なければ飛ばす」といった判断がしやすいです。
  • 法改正に対応しています。

ややデメリット

  • 「一問一答式」問題集の問題数としては、やや多いです。
    合格に必要な「一問一答式」の過去問題数は「800問」*ですが、本問題数は「1,000問」の掲載です。(カバー率:1.25倍)(*同社LEC「合格のトリセツ 一問一答式」過去問題集が「800問」)
    ※ただし、本問題集は、過去問だけは対応できない論点についてのオリジナル問題を多く掲載することをコンセプトにしており、過去問にはない試験範囲を網羅的に問題演習したい受験生の方はデメリットにはなりません。

下のリンクは、個別に「過去問題集」の徹底レビューした記事です。ぜひご確認ください。

→ ④出る順 宅建士 一問一答〇×1000肢 問題集 2023年版


5.実力に合わせて「模試形式の良問」が解きたい方は「⑤出る順 模試形式 30年」

⑤出る順 宅建士 過去30年 良問厳選 問題集
⑤出る順 宅建士 過去30年 良問厳選 問題集
  • 本問題集は、宅建の本試験形式の問題の順番で出題される「模試形式の問題集」の位置づけです。
  • 学習対象者は、模試形式で実践的に解きたい「上級者」「リベンジ組」を対象としています。
  • 読んだ第一印象は、「難易度別に良問を50問ずつ解くことができる」、「知識レベルに合わせて本試験のシミュレーションができそう」ということです。

メリット

  • 30年分の過去問データベースから良問を厳選しており、試験に頻出な問題を模試形式で解くことができます。
    ※昨年版と比べて、より良問が集まって効率的に試験範囲が網羅されており、受験生にとっては効率的に得点が稼げるような問題がそろっています。
  • 難易度を「基礎編」「中級編」「上級編」の3段階に分けた「模試形式」の問題を6回分 解くことができます。
  • 「問題」と「解答」が物理的に別冊子に分かれており問題を解いている最中に「答え」が見えることがないです。
  • 法改正に対応しています。

ややデメリット

本問題集から基本テキストへのリンクがなく、基本テキストの詳しい解説を確認したいときに少し不便です。
同社LECの問題集は、基本テキストへのリンクがありますので、本問題集にもリンクがあるとより良いです。

下のリンクは、個別に「過去問題集」の徹底レビューした記事です。ぜひご確認ください。

→ 2023年版 出る順 宅建士 過去30年 良問厳選 問題集【プロがレビュー】


各 問題集のタイプ

(スマホの方は、ピンチイン・ピンチアウトにて拡大・縮小ができます)

宅建士 問題集のタイプ
宅建士 問題集のタイプ

「問題集のタイプ」の説明

▼「分野別」過去問題集
・宅建の科目である、宅建業法、民法、法令上の制限、税・その他の「分野別にまとめられた」問題集です。
・メリット:科目ごとの論点をまとめて効率的に解くことができます。
・問題形式:1問4択式です。
・対象者:初学者、中級者 向け

▼「模試形式」(年度別)過去問題集
・本試験形式の問題の順番で出題される問題集です。
・メリット:本試験の予行練習ができます。
・問題形式:1問4択式です。
・対象者:上級者 向け

▼「一問一答式」過去問題集
・出題頻度が高い「選択肢を集めた一問一答式」の問題集です。
・メリット:通勤途中など、短い時間でも1問ずつこなすことができます。
・問題形式:一問一答式です。
・対象者:1肢ごとにじっくり解きたい「初学者」または「リベンジ組」

  • 「①トリセツ一問一答式」:「一問一答式」の過去問題集です。
  • 「②トリセツ分野別」:「分野別」の過去問題集です。
  • 「③出る順ウォーク問」:「分野別」の過去問題集ですが、問題集が分野別に発売されています。
  • 「④一問一答〇×1000肢」:「一問一答式」の「問題集」になります。過去問題集ではなく、オリジナル問題集です。
  • 「⑤出る順 模試形式 30年」:「模試形式」の過去問題集です。


評価項目ごとの点数比較【詳細レビュー】

それでは、詳しく、以下の「評価項目」を用いて点数をつけて評価していきます。

・「評価項目」は、6項目です。
・「評価点」は、「評価項目」ごとに5点、全体で30点満点(10項目×5点)としています。

評価項目と評価点

カテゴリ評価項目
評価点
(各5点)
内容面
①出題頻度A,B,Cランクの内容が
 網羅されているか?(網羅性)
5点
②解説が理解しやすいか?
5点
③法改正に対応しているか?
5点
外観面
④問題数が適量か?
5点
⑤解いている最中に解答が見えないか?
5点
差別化要素
⑥独自の差別化要素
5点
合計点数
30点満点

※評価項目ごとの評価点・評価基準は当サイトの独自のものです。
 定期的に調整していますので評価点が変わる場合がありますのでご注意ください。
※また、評価点は人によって感じ方が異なります。
 その場合は,点数よりも評価内容を参考になさってください。


1.出題頻度 A、B、Cランクの内容が網羅されているか?(網羅性)

出題頻度 A、B、Cランクの内容が網羅されているか?
出題頻度 A、B、Cランクの内容が網羅されているか?

「科目・論点別」の全55論点での「出題頻度」との兼ね合いをみた網羅性になります。

  • どの過去問題集も、必要な論点をすべて網羅していました。
  • 中でも「③出る順ウォーク問」は、ほぼすべての論点が載っていました。
  • 「⑤出る順 模試形式 30年」は、昨年版の論点の網羅性は54項目でしたが、今年度版は出題頻度の高い51項目に絞ることで、より良問が厳選されて試験範囲が網羅されています。
過去問題集 名評価点数
「①トリセツ一問一答式」5点(52/全55論点中)
「②トリセツ分野別」5点(53/全55論点中)
「③出る順ウォーク問」5点54/全55論点中)
「④一問一答〇×1000肢」5点(52/全55論点中)
「⑤出る順 模試形式 30年」5点(51/全55論点中)
網羅性


2.解説が理解しやすいか?

暗記は、目に入れる回数を増やす
解説が理解しやすいか?
  • どの過去問題集も解説が理解しやすかったですが、なかでも「③出る順ウォーク問」は、解説が正確かつ詳細です。
  • 「①トリセツ 一問一答式」「②トリセツ 分野別」は、「簡潔な解説」と「イラスト解説」が掲載されています。
  • 「③出る順 ウォーク問」は、「条文に準じた正確な解説」と「なぜ誤りなのかの詳しい解説」が掲載されています。
  • 「④一問一答〇×1000肢」は、「簡潔な解説」と「ポイントには赤字」が掲載されています。
  • 「⑤出る順 模試形式 30年」は、「ポイントを絞った一文解説」と「条文に準じた正確な解説」が掲載されています。
過去問題集 名評価点数
「①トリセツ一問一答式」5点
「②トリセツ分野別」5点
「③出る順ウォーク問」5点
「④一問一答〇×1000肢」5点
「⑤出る順 模試形式 30年」5点
暗記箇所の整理


3.法改正に対応しているか?

法改正に対応しているか?
法改正に対応しているか?

どの過去問題集も、法改正に対応していました。

過去問題集 名評価点数
「①トリセツ一問一答式」5点
「②トリセツ分野別」5点
「③出る順ウォーク問」5点
「④一問一答〇×1000肢」5点
「⑤出る順 模試形式 30年」5点
論点が理解しやすいか

法改正は試験で毎年狙われますので、対応していると安心感があります。


4.問題数が適量か?

ページ総数が多すぎないか?
ページ総数が多すぎないか?
過去問題集 名評価点数
「①トリセツ一問一答式」5点
・一問一答式:800問
・1問4択式に換算すると200問
「②トリセツ分野別」4点
・1問4択式:300問
「③出る順ウォーク問」4点
・1問4択式:500問(最新過去問含むと 550問)
「④一問一答〇×1000肢」4点
・一問一答式:1,000問
・1問4択式に換算すると 250問
「⑤出る順 模試形式 30年」5点
・模試形式:300問(6回分)
(最新過去問含むと 350問)
問題数が適量か

「①トリセツ一問一答式」の「800問」(1問4択式に換算すると200問)は、一問一答式の問題数としては適量です。
(※「一問一答式」過去問題集の基準問題数は「800問」(一問一答)でこれが基準)
「⑤出る順 模試形式 30年」の「300問」(6回分)は、模試形式の問題数としては、適量です。
(難易度が「基礎編」「中級編」「上級編」に分けられていますので、個人の知識レベルに合わせて解くことができます。)

「②トリセツ分野別」の「300問」は、「分野別」過去問題集としては、やや少ない印象を受けます。
「③出る順ウォーク問」の「500問」(最新過去問含むと550問)は、「分野別」過去問題集としては、やや多い印象を受けます。
(※宅建の10年分の「分野別」過去問題集の問題数は「481問」(1問4択式)でこれが基準)
「④一問一答〇×1000肢」の「1,000問」は、「一問一答式」問題集としては、やや多い印象を受けます。
(※「一問一答式」過去問題集の基準問題数は「800問」(一問一答)でこれが基準)

ただし、この評価項目は問題数に着目しており、次の受験生の方は必ずしもデメリットにはなりません。
「②トリセツ分野別」の「300問」は、「合格に必要な300問に厳選」していることと、「問題の解説を丁寧」にしていることで少なめになっていますが、良問を少ない問題数で習得したい方はメリットになります。
「③出る順ウォーク問」の「500問」は、分野ごとに問題集が発売されていることで(「①権利」「②業法」「③法令上・税」)、メリットの「圧倒的な試験範囲の網羅性」があり、問題数を多く演習したい方はメリットになります
「④一問一答〇×1000肢」は、過去問だけは対応できないオリジナル問題を多く掲載することをコンセプトにしており、過去問にはない試験範囲を網羅的に問題演習したい方はメリットになります


5.解いている最中に解答が見えないか?

テキストの途中に問題が挟まれていないか?
解いている最中に解答が見えないか?

どの過去問も「問題」を解いている最中に「答え」が見えることがないです。
・「①トリセツ一問一答式」「②トリセツ分野別」「④一問一答〇×1000肢」は、「問題」が左ページに「解答」が右ページに配置され、「答え」が見えることがないです。
・「③出る順ウォーク問」は、「問題」が表(おもて)ページに「解答」が裏(うら)ページに配置され、「答え」が見えることがないです。
・「⑤出る順 模試形式 30年」は、「問題」と「解答」が物理的に別冊子になっているため、解いている最中に「答え」が見えることがないです。

過去問題集 名評価点数
「①トリセツ一問一答式」5点
「②トリセツ分野別」5点
「③出る順ウォーク問」5点
「④一問一答〇×1000肢」5点
「⑤出る順 模試形式 30年」5点
解いている最中に解答が見えないか?

「問題」と「解答」が同じページにあると、解いている最中に「答え」が見えてしまい、都度ストレスを感じてしまいます。
上の問題集は物理的に「問題」と「解答」を別ページに配置することで、この課題をクリアしています。(Good)


6.問題集独自の差別化要素

問題集の独自の差別化要素
問題集の独自の差別化要素
  • 基本テキストへのリンク
    ・「②トリセツ 分野別」「③出る順 ウォーク問」「④一問一答〇×1000肢」は、選択肢ごとに基本テキストへの章・節単位のリンクがあり、探す手間が省けます
    ・「①トリセツ 一問一答式」も、基本テキストへのリンクがあるのですが、基本テキストへの章単位のリンクとなり、選択肢ごとに基本テキストのどこにリンクしているのか ややわかりにくいです。
    ・「⑤出る順 模試形式 30年」は、基本テキストへのリンクがありません
  • 解説の特徴
    ・「①トリセツ 一問一答式」「②トリセツ 分野別」の解説は、「簡潔な解説」と「イラスト解説」があり、繰り返し学習に向きます。
    ・「③出る順 ウォーク問」の解説は、「条文に準じた正確な解説」と「なぜ誤りなのかの詳しい解説」があり、深く理解することができます。
  • オリジナル問題を掲載
    「④一問一答〇×1000肢」は、過去問だけでは不十分な論点についてオリジナル問題で補充しており、過去問にない出題範囲を網羅的に演習することができます。
  • 出題頻度の表示
    どの問題集も出題頻度の高い重要な論点に「重要」アイコンや「★」マークの表示がありますので、出題頻度が低い論点はスルーし、頻出な論点を重点的に学習することが可能です。
  • 問題の正答率の表示
    「③出る順 ウォーク問」「⑤出る順 模試形式 30年」には、最新の過去問題の「正答率」が確認できます
    「①トリセツ 一問一答式」は、本10月発売版には「正答率」の表示はありません(4月発売版には「正答率」の表示があります)。
    「②トリセツ 分野別」「④一問一答〇×1000肢」は、「正答率」の表示はありません
  • 知識レベルに合わせた問題の掲載
    「⑤出る順 模試形式 30年」は、知識レベルに合わせて「基礎編」「中級編」「上級編」の模試形式の問題を解くことができます。
過去問題集 名「⑤出る順 模試形式 30年」評価点数
「①トリセツ 一問一答式」4点
「②トリセツ 分野別」5点
「③出る順 ウォーク問」5点
「④一問一答〇×1000肢」5点
「⑤出る順 模試形式 30年」4点
差別化要素


総合評価

評価点数の合計

評価項目ごとの評価点を合計すると、次になります。

どの過去問題集も29点(30点満点中)と高得点です。

過去問題集 名評価点数
「①トリセツ 一問一答式」29点/30点
「②トリセツ 分野別」29点/30点
「③出る順 ウォーク問」29点/30点
「④一問一答〇×1000肢」29点/30点
「⑤出る順 模試形式 30年」29点/30点
合計点数


「①トリセツ 一問一答式」過去問題集のまとめ

①宅建士 合格のトリセツ 一問一答式 過去問題集
①宅建士 合格のトリセツ 一問一答式 過去問題集
  • 評価したところ、学習対象者は 「初学者」を対象にしています。
  • 評価点は「29点/30点」であり、時間が取れない方、問題を1肢ごとにじっくり解きたい方は「買い」です。

個別に「過去問題集」の徹底レビューした記事です。ぜひご確認ください。

→ ①2023年版 宅建士合格のトリセツ 一問一答式過去問題集【プロがレビュー】


「②トリセツ 分野別」過去問題集のまとめ

②宅建士 合格のトリセツ 分野別 過去問題集
②宅建士 合格のトリセツ 分野別 過去問題集
  • 評価したところ、学習対象者は 「初学者」を対象にしています。
  • 評価点は「29点/30点」であり、問題の解説が丁寧な「分野別」過去問題集を探している方は「買い」です。
  • 私が受験生に戻ったとしたら、この過去問題集を選びます

個別に「過去問題集」の徹底レビューした記事です。ぜひご確認ください。

→ ②2023年版 宅建士合格のトリセツ 分野別過去問題集【プロがレビュー】


「③出る順 ウォーク問」過去問題集のまとめ

③出る順 宅建士 ウォーク問 過去問題集
③出る順 宅建士 ウォーク問 過去問題集
  • 評価したところ、学習対象者は「中級者」寄りですが、「初級者」から「リベンジ組」まで問題なく使えます。
  • 評価点は「29点/30点」であり、問題の解説が「詳細」かつ「正確」な「分野別に構成された」過去問題集を探している方は「買い」です。

個別に「過去問題集」の徹底レビューした記事です。ぜひご確認ください。

 → ③2023年版 出る順 宅建士 ウォーク問 過去問題集【プロがレビュー】


「④一問一答〇×1000肢」問題集まとめ

④出る順 宅建士 一問一答〇×1000肢 問題集 2023年版
④出る順 宅建士 一問一答〇×1000肢 問題集 2023年版
  • 評価したところ、学習対象者は「初級者」から「リベンジ組」まで問題なく使えます。
  • 評価点は「29点/30点」であり、過去問だけでは不十分な論点の演習ができる問題集を探している方は「買い」です。
    「権利関係(民法)」や,法改正があった論点は、過去問がなくオリジナル問題が威力を発揮します。1月の早い時期に市販教材で購入できることもメリットです。

個別に「過去問題集」の徹底レビューした記事です。ぜひご確認ください。

→ ④出る順 宅建士 一問一答〇×1000肢 問題集 2023年版


「⑤出る順 模試形式 30年」過去問題集のまとめ

⑤出る順 宅建士 過去30年 良問厳選 問題集
⑤出る順 宅建士 過去30年 良問厳選 問題集
  • 評価したところ、学習対象者は 実践的に解きたい「上級者」または「リベンジ組」向けの問題集です。
  • 評価点は「29点/30点」であり、実力に合わせて「模試形式の良問」が解きたい方は「買い」です。

個別に「過去問題集」の徹底レビューした記事です。ぜひご確認ください。

→ 2023年版 出る順 宅建士 過去30年 良問厳選 問題集【プロがレビュー】


ここに厳選した過去問題集は、どれを使っても宅建には合格できます。
「学習者さまの経験値」によって、「そのときのニーズ」によって、選択する問題集が異なると考えています。
問題集は複数買ってハシゴせずに、1つの問題集を決めたらボロボロになるまで使い込みましょう。


以下は、今回ご紹介した「過去問題集」の購入リンクです。
「宅建に合格したい!」という方は、ぜひご検討ください。

ご紹介した「過去問題集」の購入リンク

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さらに独学の方に朗報です。

独学では、問題を解く過程を理解するのに時間がかかりますが、通信講座では、講師がその過程をかみ砕いて教えてくれます。(「全額返金」制度もあります)

勉強にかける「労力軽減」と「時間短縮」をしたい方は、通信講座を受講するべきです。

  • 仕事の帰宅後に、通信講座で効率よく学習したい方
  • 育児や家事があり通学はできないが、通信講座で効率よく学習したい方
  • いちど独学で挫折してしまい、今年は合格したい方

独学で勉強している方で、最小限の努力で一発合格したい方、合格の最短ルートをとおりたい方は、こちらの記事をどうぞ!

1.「アガルート通信講座 宅建試験 入門総合カリキュラム」は、合格すると「全額返金」制度があります。
 ※合格すると、市販教材を買うよりも安いです。
→ 2023年版 アガルート宅建講座 入門総合カリキュラム【プロがレビュー】
 (知識を実践で使いこなせるまで高めさせる合理的なカリキュラムが組まれています)

2.「フォーサイト 宅建スピード合格講座」は、不合格でも「全額返金」制度があります。
 ※不合格でも、費用負担なしです。
→ 2023年版 フォーサイト 宅建スピード合格講座【プロがレビュー】
 (問題を解く力が重点的に鍛えられるカリキュラムが組まれています)

(試験合格目標:2023年10月試験)


関連記事:個別「過去問題集」のレビュー記事

個別に「過去問題集」を徹底レビューした記事です。ぜひ、ご確認ください。

1肢ごとにじっくり解ける「①宅建士 合格のトリセツ 一問一答式」過去問題集 2023年版

・特徴は、時間が多くとれない方、1肢ごとにじっくり解きたい方に適しています。
・学習対象者は、「初学者」を対象にしています。 レビュー記事です。どうぞ、ご確認ください。

 → ①2023年版 宅建士合格のトリセツ 一問一答式過去問題集【プロがレビュー】

2023年版 宅建士合格のトリセツ 一問一答式 過去問題集
参考2023年版 宅建士合格のトリセツ 一問一答式過去問題集【プロがレビュー】

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解説が丁寧な「②宅建士 合格のトリセツ 分野別」過去問題集 2023年度版

・特徴は、問題の解説が丁寧な「分野別」過去問題集を探している方に適しています
・学習対象者は、学習対象者は「初学者」を対象にしています。 レビュー記事です。どうぞ、ご確認ください。

→ ②2023年版 宅建士合格のトリセツ 分野別過去問題集【プロがレビュー】

2023年版 宅建士合格のトリセツ 分野別 過去問題集
参考2023年版 宅建士合格のトリセツ 分野別過去問題集【プロがレビュー】

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分野別に問題集がある「③出る順 宅建士 ウォーク問 過去問題集」2023年度版

・特徴は、分野別に問題集があり,解説が「詳細」「正確」な過去問題集を探している方に適しています。
・学習対象者は「中級者」寄りですが、「初級者」から「リベンジ組」まで問題なく使えます。ぜひお読みください。

→ ③2023年版 出る順 宅建士 ウォーク問 過去問題集【プロがレビュー】

出る順 宅建士 ウォーク問 過去問題集 2023年度版
参考2023年版 出る順 宅建士 ウォーク問 過去問題集【プロがレビュー】

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オリジナルの問題が解ける「④出る順 宅建士 一問一答〇×1000肢 問題集」

・特徴は、過去問だけでは不十分な論点の演習ができる問題集を探している方に適しています。
・学習対象者は「中級者」寄りですが、「初級者」から「リベンジ組」まで問題なく使えます。ぜひお読みください。

→ ④出る順 宅建士 一問一答〇×1000肢 問題集 2023年版【プロがレビュー】

出る順 宅建士 一問一答○×1000肢 問題集 2023年版
参考2023年版 出る順 宅建士 一問一答〇× 1000肢 問題集【プロがレビュー】

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実力に合わせて「模試形式の良問」が解ける「⑤出る順 宅建士 過去30年 良問厳選 問題集」

・特徴は、実力に合わせて「模試形式の良問」が解きたい方に適しています。
・学習対象者は 実践的に解きたい「上級者」または「リベンジ組」向けの問題集です。ぜひお読みください。

→ 2023年版 出る順 宅建士 過去30年 良問厳選 問題集【プロがレビュー】

2023年版 出る順 宅建士 過去30年 良問厳選 問題集
参考2023年版 出る順 宅建士 過去30年 良問厳選 問題集【プロがレビュー】

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2023年版 宅建 厳選した「基本テキスト」5冊を【プロが徹底比較】

2023年版の「基本テキスト」を点数付けして徹底比較しています。ぜひお読みください。
(「①合格のトリセツ」「②らくらく宅建塾」「③わかって合格る」「④出る順」「⑤とらの巻」)

 → 2023年版 宅建 厳選した基本テキスト5冊を【プロが徹底比較】

宅建士 基本テキスト徹底比較 2023年度版
参考2023年版 宅建 厳選した「基本テキスト」5冊を【プロが徹底比較】

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